ハワイでは、太陽が真上を通る時が1年に2回あります。その自然現象を「ラハイナ・ヌーン」といいます。
「ラハイナ」とはマウイ島の町の名前。ハワイ語で「残酷な太陽」「残酷なまでに暑い灼熱の太陽」という暑そうな意味です。
たしかに、ラハイナに行ったときは、まだ3月なのに暑くて暑くて、やたらと喉が乾き「喉乾いた、水~~!」とずっと水分を求めている状態でした。
太陽が真上を通るとどんなことが起きるのか見ていきましょう。
ラハイナ・ヌーンの現象
太陽が真上にくると、影が無くなります。
▼実際の映像をご覧ください。(中央の鉄柱の影に注目!)
ラハイナ・ヌーンはなぜおこる?
地球は太陽の周りを公転しますが、地球が公転面に対して23.4度傾いてます。地軸を傾けたまま公転しているわけです。
地軸が傾いたまま、太陽の周りをまわっているので、北回帰線と南回帰線の間の地域は、太陽が真上を通過する時が1年に2回起きます(下図の地球の黄色の部分)。

北回帰線とは、太陽光線が垂直に当たる最北、南回帰線は太陽光線が垂直に当たる最南です。
世界地図を見ると、点線で北緯 北緯23.26度の北回帰線、南緯23.26度 の南回帰線を見つけることができますね。
日本は図中の地球の水色の部分にあたり、太陽が真上を通ることはありません。北回帰線よりも北に位置しますので、日本では夏至の日でも、頭の真上を太陽が通らないことがおわかりになるかと思います。
ラハイナ・ヌーンを体験
ラハイナ・ヌーンを知らずに、ハワイ島に行く予定をたて、偶然にもハワイ島到着日がラハイナ・ヌーンであることを、出発数日前に知り大喜び!!
ハワイ島のコナでのラハイナ・ヌーンが12:20p.m.。その時刻よりも、2時間遅れて到着する予定なのですが、ラハイナ・ヌーンにぴったりの時刻でなくても、なんとなく真上の太陽を感じられるのではないかと、はりきって方位磁石まで持参しました。
2時間遅れということは、北から太陽が差して南に影が出来るはず。
日本では絶対に起こらない現象だ。
飛行機の出発が遅れ、予定よりも到着時刻が遅れてコナに到着。
空港を出て、さっそく方位磁石を床に置いて影の向きを見ると・・・

写真の左上のグリーンのフェンスの影が南側にできてますよね?
それとも、方位磁石が何か周りの磁気の影響で狂ってる?
ラハイナ・ヌーンを数時間過ぎているので、影は大分長くなってしまいました。
2021年ラハイナ・ヌーン
ヒロ(ハワイ島) | 5月18日12:17 pm | 7月24日12:27 pm |
カフルイ(マウイ島) | 5月24日12:23 pm | 7月18日12:32 pm |
ホノルル(オアフ島) | 5月26日12:29 pm | 7月16日12:38 pm |
リフエ(カウアイ島) | 5月30日12:35 pm | 7月11日12:43 pm |
参照:ビショップ博物館
日本では体験できない、ラハイナ・ヌーン。年に2回のラハイナ・ヌーンのチャンスを狙って、ハワイに滞在して、影の動きを確かめてみたいですね。