初めてのハワイ旅行の時、ホノルル空港からワイキキ方面に向かうタクシーの中から、各所に点在するブルーシートの多さに、「治安は良くなさそう」と身が引き締まった覚えがあります。
2022年のホノルルの犯罪件数が5月の時点で昨年や一昨年よりも既に多く、強盗やあらゆる盗難、殺人も増えています。
明るくてのんびりしたハワイの雰囲気の中、少し気を緩めたくもなりますが、ここはアメリカ銃社会ですから、治安が良いとは言えません。適度の緊張感は持っている必要はあるでしょう。
窃盗など報道されない事件も多く、日本人だけではなく旅行者は犯罪の被害に遭いやすいのです。
特に「日本人は狙われやすい」という自覚を持ち、狙われないように夜の外出や高級ブランド品は身に着けないなど、基本的なことから気をつけましょう。
事件やトラブルのパターンを知っているだけでも防犯になります。
実際に体験して怖かったことや、ハワイ在住のガイドさんに教えていただいたこと、ニュースになった事件をもとに、少々神経質なくらいに治安についてピックアップしました。
備えあれば憂いなし!
ぜひ最後まで読んでいただいて、ハワイで安全に過ごすために、日本とは違うこと、注意すること、危険なことをあらかじめ知ってトラブルを避け、ハワイ旅行を楽しんでください。
ハワイでアラフィフ女ひとり旅!おすすめホテルやハワイの楽しみ方防犯意識を持って行動していれば、女性のひとり旅だってできますよ。
鍵・金庫のスペシャリスト/防犯アドバイザー
玉置恭一
公式サイト:https://kinkoterasu.com/
22歳から鍵職人として始動。
ジャパンロックレスキューサービス株式会社 専務取締役、株式会社ミライアン 代表取締役を経て、ジャパンベストレスキューシステム株式会社入社。
同社退社後、株式会社ミライアン再始動。 現在は凄腕鍵開け職人として、多数のテレビ番組にも出演中。所有資格等:総合防犯設備士。
ハワイの治安について
コロナウイルスによる経済の悪化、コロナ禍による行動制限からのストレスなどが原因なのか、ハワイでは犯罪が増えて治安が悪化しています。
オアフ島での殺人やその他の暴力犯罪の急増 [2022/5/12 HAWAII NEWS NOW]
今までに何度もハワイに行ったことがある人も、コロナ禍前のハワイとは違うという意識でいた方がいいかもしれませんね。
2022年になってから殺人などの凶悪事件、交通事故も急増。
ハワイの危険エリアを詳細に知りたい人は、「犯罪発生状況マップ」で治安状況を確認することができます。
楽園ハワイといえども「こういうところに行くんだ。」という意識だけは持った方がいいでしょう。
旅行者が巻き込まれる事件・事故
旅行者だから防犯意識を持たなければならないのではなく、現地の人も防犯には意識を使い自分の身は自分で守っています。
日本では日常の何気無い行動でも、ハワイでは非常識になってトラブルに巻き込まれることもあります。
例えば、次の観光客の行為は現地の人からするとアンビリーバボー。
- カフェでテーブルに荷物をおいて席を確保してカウンターに注文に行く。
- 夕方、チャイナタウンへでかける。
- 空いている穴場ビーチを見つけて泳ぐ。
ハワイで頻発する犯罪の中でも、とくに日本人旅行者が巻き込まれやすいトラブルをピックアップします。
ひったくり
ひったくりは次のようなケースが多いです。
- 人通りの少ない道で、すれ違いざまや、路地から人が急に飛び出てきてかばんを奪われる。
- スクーターに乗った人にかばんを奪われる。
女性が被害に遭いやすいのが特徴。
奪われたものを取り返そうと、もみ合い抵抗をすると暴行に至るケースもあります。
相手が銃を持っていたらアウトなので、決して闘わないように。
犯人は命ではなく金目のものが欲しいので、命を最優先しましょう。
また、bikiやレンタサイクルなど、自転車の前輪上のかごにバッグをポンといれておいて、ひったくられることもあります。
荷物はリュックにして前に掛けるなど対策を。
オアフ島ワイキキでのひったくりが増えている! ワイキキでまた引ったくり!日中でも人が大勢いる場所でも要注意置き引き
荷物から目を離した隙に無くなるべし。
- ビーチに荷物を置いたまま海に泳ぎに行く
- カフェで席確保のためにテーブルに荷物を置く
- ショッピング中、荷物を足元やショーケース上に置いて商品を物色する
荷物は持ち歩ける程度の必要最低限とし、貴重品は持ち歩かないこと。
レンタカーの時も荷物は必要最低限にして、車内に置いたままにはしないように。
車上荒らし
観光スポット、ビーチ、ショッピングセンター等の駐車場でレンタカーは狙われやすいです。
「荷物は車の中においておけば安全」は、真逆の発想。
車内に荷物が置いてあれば狙われます。
車上荒らしは、窓ガラスを割ってドアを開けたり、トランクをこじあけたり荒手。
ハワイ到着後、ホノルル空港からレンタカーで直接観光スポットへ向かう人もいると思いますが、そうなると車内にはすべての荷物があることに。
車を駐めてビーチで遊び、戻ってきたら車の中が空っぽという事件もありました。
「車内の足元とかトランクとか見えないところに荷物を移せば平気」と思っても、犯人は少し離れたところから、荷物を隠す行動を見ています。
なので、ショッピングなどお店で買ったモノは、最初からトランクに入れておきましょう。
現地のガイドさんが駐車をするときに、窓を全開にしていた意味がわかりました。
窓ガラスを開けておけば、窓ガラスを割られることはないし、車の中には何も無いので獲られるものも無いですね。
強盗
どこで強盗にあうのか?
それは、個室になるところです。
- 人気の無い通り
- 誰でも利用できるトイレ
- エレベーターの中
- ホテルの部屋に侵入(中高層階でも侵入される)
- The Busの中
ハワイの一般市民が利用する公共の乗り物「The BUS」の中でさえも、2人並び席の窓側席に座ってしまうとそこは個室化。
通路側に座った人に刃物を突きつけられて、お金を獲られる事件もあります。
また、運転席から離れた、車内後方に座るのも個室になりがちなので避けた方がいいでしょう。
寄付金詐欺
日本人旅行者が狙われやすく多い被害です。
レイを渡されてお金を請求
日本人旅行者がたむろする、Tギャラリアの入り口やワイキキビーチを歩いていると、レイをくれる人がいます。
受け取るとチャリティーだからと寄付金15ドルを請求され、寄付ならまだしも詐欺です。
「受け取ったんだからお金を払え」というのは一方的ですが、知らない人からモノはもらわないってことですよ(子どもの教育と同じ)。
とくにカップルや家族連れが狙われやすいです。
怪しいと思ったら無視するのが一番。
シールを配っている人
ロイヤルハワイアンセンター周辺でシールを配り、寄付を求める女性。
日本人旅行者を主にターゲットとし笑顔で話しかけてきて、恵まれない人の話をしてシールを渡して寄付金を請求してくる。
断る時は「ノー!」ときっぱりいう!
「ノーサンキュー」ではありません。
ドラッグ常習者
喚いていたり、大きな独り言で騒いでいたり、道路の真ん中に立っているなど、あきらかに普通の精神状態ではなさそうな人に出くわしたら、その場からは離れましょう。
- 何をするかわからない
- 金銭目的ではない
- どこにいるかわからない
「あの人どうしたんだろう?」なんて、野次馬の見物人になったら危険です。
治安が悪い場所
ハワイの中で日本より安全な地域は無いと思いましょう。
ハワイはアメリカの中では治安がいいところとはいえ、低所得層エリアや高速道路の高架下などは避けた方が良いし、注意深く行動する必要がある地域もあります。
「危うきに近づかず」ではありますが、「そんなこと行ったらどこにも行かれない!」と思われるかもしれませんよね。
危ないと言われている地域に行く場合は、比較的安全な時間帯を選び、自己責任で気をつけて訪れてください。
土地勘が無いならば、現地のツアーを利用することを強くおすすめします。
「行ったことあるけど、それほど怖くなかったから大丈夫」という人もいますが、たまたま無事だったのかもしれませんよ。
地域(エリア)
チャイナタウン
薬物犯罪が横行しており、薬物中毒者が普通に出歩いていたります。
薬物中毒にかかった者が暴行や窃盗などを行うという犯罪リスクは考慮すべき。
夕方前には店も閉まり物騒になるので、行くならまっ昼間。
ダウンタウンはオフィス街なので、日中は人通りがとても多いのですが、夜は人の姿がありません。行くならば日中に。
ワイマナロ
失業率が高い地域で低所得者層が多く、窃盗・強盗といった物品損害系の犯罪が非常に多い地域です。
ワイナアエ
オアフ島西側は全般的に治安があまりよくない地域なので、旅行者は行かない方が得策。
市街地とは違って田舎すぎて人があまりいないので、助けを読んでも誰も来ないかもしれません。
アラワイ運河
日中は車の通りがありますが、暗くなると歩いている人はほとんどなく、立っている人がいる。
クヒオ通り
昼間は人通りがありますが、夜になると開いているお店もまばらで中には怪しい店もあり、通りは暗く人通りも少ないです。
カピオラニ公園
公園には暗くなると人はいません。夜は避けましょう。
アラモアナセンター東側の駐車場
東側の駐車場は建物からも遠く、うす暗く、停まっている車も少ないので人通りが少ない。
アラモアナセンター北側のウォールマート周辺
ウォールマートの入り口にはホームレスの姿が多く、私ひとりではそこを通ってお店に入ることすらためらってしまいます。
お店には警備の人がいますが、遅い時間は避けた方がいいでしょう。
カカアコ
ウォールアートで人気の観光スポットですがSALTなどの商業施設を離れると人気のない倉庫街。一人で歩くことは避けましょう。
カカアコの公園のトイレで日本人旅行者が暴行に遭い大怪我をする事件もありました。
カリヒ
B級グルメで有名なお店もありますが、ローカル感がとても強く旅行者が気軽に散策できる地域ではありません。
治安が悪く低所得者住宅が多い地区です。
注意する場所
空いてる穴場なんて無い!
facebookやInstagramで「人がいなくて穴場の海です」って写真を見かけることがありますが、御無事でホントに何よりです。
人がいない理由は次の2つ。
- ハワイアンにとって神聖な場所である
- 治安が悪い
決して広くはないハワイで、誰も知らない穴場スポットなんてあると思います?
人が居ないのには理由があります。
地元の人しかいない地域
ハワイ島で旅行者の姿が観られない地元民だけの地域に、レンタカーで道を間違えて侵入してしまいました。
ミネラルウォーターを買うためにスーパーマーケットに立ち寄り、スーパーには人が大勢いるから危なくはないだろうと思ったのですが、明らかに周囲の雰囲気が違う。
「なんでここに旅行者がいる?」と言わんばかりに、周りの人から異様にジロジロとすごく見られる。
この雰囲気はちょっと違うと感じ、スーパーに入る前に車にすぐ戻り、とっとと退却。
実際に危ない地域なのかどうかはわかりませんが、ガイドブックに載っていない地域には行かない方が無難です。
「きっと大丈夫だろう」という思い込みは厳禁!
何か雰囲気が違うと感じたら、すぐに引き返す勇気を。
ハワイ旅行で気をつける防犯対策
旅行者は何をどうやっても旅行者に見えてしまいますので、出来るだけ周りに馴染んだ服装で、変に目立たず、オドオドしないこと。
大丈夫だろうの思い込みは捨てて、お金よりも時間よりも命優先で行動しましょう。
リュックは安全?
荷物はリュックにして背負っていれば安全と思われるかもしれませんが、荷物が背後にあることは安全とはいえません。
では、斜めがけバックは安全なのでしょうか?
ハワイ旅行で観光用のバックについて、実際に何種類も使って確かめ、どれがベストかまとめました。
ハワイ旅行におすすめのバッグ。観光や街歩きなど持ち歩きに便利なバッグはこれ!夜と早朝の外出
夜、出歩かないことは基本ですが、ワイキキのカラカウア通りの賑やかな場所なら9時頃までは大丈夫でしょう。
ワイキキの人混みであっても、ビーチ側やクヒオ通りに1ブロック移動するだけでも物騒な雰囲気に変わり危険度がアップ。
夜にレストランで食事の後にホテルまで帰る場合は、たとえ近距離であっても歩かずにタクシーを使いましょう。
一方、早朝も注意が必要です。
早朝散歩やジョギングをするならば、周りに人がいるかを確認し、誰もいない場合はやめたほうが無難です。
現地のオプショナルツアーに参加した時のことです。集合が朝5時にワイキキのシェラトン駐車場で、宿泊ホテルから徒歩約5分の近距離でした。
早朝で誰もいない静かなカラカウア通りを歩いていると、ホームレスらしき人が、通りの反対側から私たちの方に何か言いながら向かってくるではないですか。
明らかに私たちの方にまっすぐに向かって来るので、集合場所まで走って逃げ切りました。
何も危害は無いとはいえ、怖かったです。
現地のオプショナルツアーによっては集合時間が早朝の場合もありますので、集合場所まで少し歩く場合は検討を。
観光で気を付けること
歩くことについて
ハワイの景色を眺めながら、どこに行くにも歩いていきたいくらいですが、ハワイで歩く時の基本は次の通りです。
- 人と一緒に歩く(ひとりにならない)。
- 歩いている人が居ないところは歩かない。
- 明るいところを歩く
歩道を歩く時、バイクや車からひったくられる危険性があるので、車道側にはバッグを持たず、車道側ギリギリは歩かない。
ポケットにお札をいれて
万が一、ナイフを出されてお金を要求されるようなことになったら抵抗してはいけません。
ポケットなどすぐに出せるところに、いつも20ドル位しまっておき、素直に渡せばその場から立ち去ってくれることもあるとガイドさんから聞きました。
防犯の1つとして、お財布を出さなくてもいいように、見せ金をポケットに用意しておくのはいいかもしれません。
スマートフォンを見る
「歩きスマホ」はスキができます。
向こう側から来た人に擦れ違いざま「邪魔だよどけ!」と言わんばかりにぶつかられたり、ひったくりの被害者にもなり得ます。
スマートフォンで地図を確認するなら、道の端で壁に背中を向けてスマートフォンをみましょう。
スマートフォンの画面を見ながら道路を横断することは禁止されています。
ホノルル市では「歩きスマホ」が禁止に。違反者には罰金も。トイレ
公園やビーチに公衆トイレはありますが、ドラッグ常習者が潜んでいたり、ホームレスが寝床にして荷物が置いてあったり、とても犯罪が起きやすい場所です。
トイレの周りに怪しい人がいる場合は、そのトイレは使わないほうが賢明です。
お店やホテルなどのトイレを借りましょう。
ワイキキの有名ホテルのトイレでさえも強盗事件があり、今ではホテルのトイレは、宿泊客しか利用できずに借りられないことも多くなりました。
お店のトイレも鍵をお店の人に借りてから利用する場合もあります。
日本の様にどこにでも安全なトイレがあるわけではないので、安全なトイレを見つけたらできるだけ利用しておくようにしましょう。
話しかけられる
バス停などで話しかけられてその人に意識が向いた瞬間に、他の人にバッグをとられる事件もあり。
話しかける人と背後からバッグを奪う人の二人組でやってきます。
道で話しかけられた時は、必ずバッグに手をかけている状態で。
The BUS
ひとりで乗車の場合、二人席の窓側や、運転席から離れた車内の後方には座らないようにしましょう。個室になりかねません。
また、The BUSを利用しての遠出を計画は危険!
バスが定刻通りにくるかわかりませんし、バス停で待っていたらいきなり殴られたなど、バス停でのトラブルもあります。
ワイキキからノースショアまでThe BUSで行くことはできますが、土地勘無しで、ましてや子ども連れだとしたら、The BUSで行動する場所ではありません。現地ツアーを利用しましょう。
夜はThe BUSに乗らない方が無難ですが、どうしても乗らなければならない場合は、運転席の近くに。
トレッキングで
ハワイのトレイルやハイキングでは、毎年滑落事故や行方不明になる事故があります。
地元の慣れている人でもトレイルは事故が多く、気軽に行く場所ではありません。
絶景に惹かれて知らないコースや急な斜面には決してチャレンジしないように。
マノア滝、ダイアモンドヘッドのように人が行き交う人気トレイルならばいいのですが、ほとんど人に出会うことがないトレイルで滑落し、スマートフォンの電波も通じなかったりしたら、助けを求めることもできません。
山頂付近は尾根道が多く道幅が狭いので、何かの拍子に足元をはずしてしまうこともあるかもしれません。
特に天気が怪しいときは、山に霧がすぐにかかって視界が悪く、山頂付近は雨がちで足場がぬかるんで事故につながることもあるので注意が必要です。
トレッキングしたい場合は地元のガイドさんに案内してもらうと安心です。
ショッピングで
クレジットカード
スキミングなど、クレジットカードに関する犯罪は後をたちません。
防げごうと思っても防げるものではありませんが、出来る対策はとっておきたいです。
露天など怪しい雰囲気の店ではクレジットカードは利用しない。
暗証番号を入力するときは見えないように手で隠す。
スキミング防止グッズを使うなど。
ハワイ旅行のお金の持って行き方は?現金とクレジットカードのおすすめの使い方商品の確認
日本ではほとんど考えられないことがあります。
まず、商品は広げて検品してから買いましょう。
きちんと折りたたんで売られていたTシャツをそのまま手にとって買い、帰国してから広げてみたら背中に穴が空いていたということもあります。
日本ではまずありませんが、賞味期限がとっくに切れている食品も平然と並んでいます。
食パンの袋の中に、たくさんのショウジョウバエがブンブン飛んでいるのを見たときは目を疑いました。
買い物は、売る側よりも買う側の自己責任。
いかに日本がパーフェクトな商品が並んでいるのかわかります。
強奪
アラモアナショッピングセンターで、グループに囲まれ刃物で脅されお金を奪われるというケースがありました。人に囲まれてしまうと近くに人がいても、周りの人から見えません。
暗がりでもなく、人通りもあるショッピングセンターでも事件は起きます。
駐車場で
駐車場で車を駐める場所は薄暗い端っこではなく、明るく人通りのあるところに駐めましょう。
短時間の駐車でも車上荒らし被害が発生しているので、短時間であっても荷物は車内に残さないように。
駐車場で、車のドアをあけたときに襲われるケースもありますので、周りの様子をうかがってから車に乗りましょう。
カフェやレストランで
オープンテラスで食事付中にテーブルの上にバッグを置き、自転車で通った人にサッととられる!なんてことも。
バッグは基本膝の上か、背中と椅子の背もたれの間。
足元に置いたり、椅子の後ろにバッグをかけないように。
チップをクレジットカードで支払う場合、ダブルチップで二重にとられないようにクレジットカードの明細は確認しましょう。
ホテルで
エレベーター
密室のエレベーターでは外に助けを求められないので、事件が起きやすいです。
エレベーターの中では人に背中を向けずに壁を背にして立ちましょう。
ワイキキの有名大型ホテルのエレベーター中で、日本人旅行者が拳銃で頭を殴られ強盗に遭う事件が起きました。
乗る前には周りに気を配り、怪しい人が同乗してきたら乗るのをやめること。
もし同乗してしまったら、次の階で降りましょう。大丈夫だろうという思い込みは厳禁!
もしくは、部屋に行かずに一旦ロビーに戻りましょう。
部屋で
高級ホテルだから安全ということはなく、高級ホテルを狙う犯罪もあります。
部屋にいるときは必ずチェーンロックをし、部屋でドアをノックされてもすぐに開けないこと。
テーブルの上など見えるところに貴重品を置いたまま外出せずに、部屋の金庫へ保管しましょう。
部屋に金庫がなかったとき、お菓子やお茶が入っていたジッパー付きのパッケージ袋に、中身を出して現金やパスポートを入れ、見た目はお菓子やお茶袋。これをスーツケースに入れて鍵をかけて、しのいだこともありました。
このように、コンドミニアムではお部屋に金庫がなかったり、鍵を差し込んで開ける化石のような金庫もあります。金庫の利用が困難な場合は自分で対策をしないとなりませんね。
また、ホテルはできるだけ安全な人通りの多い場所のホテルを選んでいただきたいな、と思います。
ひとり旅の防犯
ひとり旅だって防犯意識をもっていれば、ハワイ旅行を楽しめます。
ひとり旅の場合は、飛行機の中もひとりですよね。ひとり旅で気をつけることはこちらの記事にまとめました。
女性のハワイ一人旅で気をつけること・危険なこと防犯対策グッズとお助けツール
神経質になり過ぎる必要はありませんが、出来ることはしておくといいですね。
ハワイではスーパーなどで防犯グッズが日本よりも比較的安く売られてますから、ハワイで買ってもいいかもしれません。
防犯グッズ
護身用
スキミング対策
海外旅行保険
ハワイでの医療費は日本と比較にならないほど高額です。
クレジットカードに付帯する海外旅行損害保険もありますが、ほとんどが補償の限度額は数百万円。
ハワイの医療費は非常に高額なので、手術やICU治療となれば1000万円を超えることもあります。
また、ネイバーアイランド(離島)の場合、設備が整った病院へ搬送しなければならないとなれば、ホノルルに搬送されることになり、医療専用機の費用までもかかります。
必要ないことを祈りますが、万が一の安心のために、海外旅行損害保険に加入することをおすすめします。
どれくらいの保険額が必要なの?という人は、こちらの記事をご参考ください。
ハワイ旅行におすすめの海外旅行保険は?選び方と各社比較海外安全ホームページ
ハワイの安全に関する最新情報はこちらで確認できます。
たびレジ
外務省からの最新の現地の安全情報を日本語で受信できますので登録しておきましょう。
「◯◯地区でひったくりが多発しています!」など、旅行中でもハワイの安全情報を受け取れます。
外務省海外安全ホームページ
危険情報、感染症危険情報、スポット情報、現地大使館・総領事館等からの安全情報。
安全だと感じる場所
私が個人的にここなら日本人旅行者は安全だろうと感じたスポットです。
クレジットカードのラウンジは、日本人旅行者と日本人スタッフしかいません。
「駆け込み寺」的な存在として、ラウンジが無料で利用でき年会費無料のクレジットカードを持っておくといいですね。
◆ANAカード
ANAラウンジ「マハロラウンジ」
ANAマイレージクラブ会員、ANAトラベラーズのハワイツアー参加者は利用可能
◆JCBカード
◆楽天カード
楽天カードラウンジラウンジ
ハワイ・ワイキキの楽天カードラウンジが便利!楽天カードは持っていて損が無いクレジットカードラウンジは何か起きた場合に日本語が通じるので頼りになります。
◆州庁舎やアリイオラニハレ
警備の人が常に居るので安全です。
ダウンタウンで何かあれば、州庁舎に駆け込もう。
州庁舎でトイレを借りたこともありました。
ハワイ州庁舎の観光ガイド|ハワイを表現した建築は見学自由なダウンタウン名所 カメハメハ大王像の背後にある建物「アリイオラニ・ハレ」とは?|HAWAII FIVE-Oの本部じゃないよ万が一のときは
緊急電話番号
911(救急車、警察、消防署)
ワイキキ・ビーチ交番
警察官が24時間常駐していますので、盗難やトラブルに巻き込まれたらすぐに連絡を。
ドクターズ・オン・コール
24時間態勢で診察してくれる医療サービス。
受付電話番号:808-923-9966(日本語OK)
・シェラトン・ワイキキのマノアウィングB1F(TEL.808-971-6000)
・ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内(TEL.808-973-5250)
さいごに
ハワイでは、どんな事件事故が起きているのか事前に知っておくことだけでも防犯になります。
そう言ってる私も、防犯意識を常に持っているつもりでも、旅行最終日や、ハワイ島やカウアイ島に行くと、ワイキキよりものどかになって防犯意識が下がってしまうことは否定できません。
カウアイ島リフエ空港のカウンターでチェックインの手続きをしている時に、足元に手荷物を置いたまま立ち去ってしまったのです。
周りにいた人がすぐに気づき、置き去りになった手荷物を持って「Hello!」と追っかけてきてくれたので、難を逃れたこともありました。
「サンキューソーーマッチーーー!」
パソコンもこの手荷物に入っていた・・・心から安堵。
このように、親切な人だっています。いや、むしろ私の経験上は親切な人の方が多いです。
ハワイ旅行中に神経質になり過ぎて、ぜんぜん楽しめなくなってしまったら本末転倒ですが、やはり知っているだけでも防犯になります。
適度に注意しながら思い出に残るハワイ旅行を。
監修者:玉置恭一からのコメント
防犯対策の基本は国内でも海外でも同じで犯罪者のターゲットから外れることです。
旅行者である、日本人であるだけでターゲットになってしまう可能性があるのであれば国内滞在時より一層の意識を持って行動、対策を行う必要があります。
記事を参考にして、その土地の犯罪の傾向を把握したうえで対策を実行しましょう。その対策や意識の表れが犯罪者のターゲットから外れることにつながるはずです。