カウアイ島の自然の造形美「ナパリ・コースト」は、「死ぬまでに行きたい世界の絶景」にも選ばれた秘境です。
・ナパリ・コーストってどんなところ?
・ナパリ・コーストのツアーはどのツアーがおすすめ?
2019年6月に日本語OKのボートツアー(ラフティングツアー)に参加した様子を、7本の撮影した動画を交えてご紹介します。
海風を切って進むラフトボートでのクルーズは爽快そのもので、何もかもスカッと吹っ飛ばしてくれる脱日常!
・海側から見るナパリ・コーストの絶景
・青い海の洞窟めぐり
・愛らしいイルカの群れとの遭遇
・魚がたくさんシュノーケリング
・ナパリコーストへ海から上陸して散策
クルージングの楽しみや、上陸するとハワイアンの歴史が感じられる、盛りだくさんのツアーでした。大自然の中、滅多に出来ない経験に大満足。
実際にツアーに参加してわかった、持ち物や注意点についてもお伝えします。
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ナパリ・コーストのクルージング
カララウ展望台から見たナパリ・コースト
ワイメアキャニオンをさらに上った、カララウ展望台から見える絶景がナパリ・コーストです。
「パリ」とはハワイ語で「崖」を意味し、ナパリ・コーストは断崖絶壁で囲まれ、ナパリコーストに行くには、空か海からのみ。
空からのヘリコプター遊覧も、地上からは見られない景観が魅力的ですが、ナパリ・コーストに上陸するには海岸線を観ながら海からのボートツアーとなります。
ナパリ・コーストの見どころ!
・長い年月かけて創られた自然の造形美
・海の洞窟
・海の動物に会える
歴史を感じる自然の造形美
ナパリ・コーストの海岸線は約27km。
約500万年前の火山の爆発によってでき、強風や波に侵食され、現在のように鋭い崖に形成されました。
崖の色がエメラルド色なので「カウアイ島の宝石」とも呼ばれています。
数百年前は、ネイティブハワイアンの住み家でもあり、歴史的な価値からも守られている場所です。
海の洞窟が見物
ボートでしか味わえない醍醐味は海の洞窟(Sea Cave)!
ボートで入れる洞窟が5つあり、海の状態が良ければ、ボートは美しい青の洞窟へ入り、滝の下をくぐる時もあります。
海の中の動物にも会える
ナパリ・コーストへの海の道中には、イルカ、ウミガメ、ラッキーならばハワイアンモンクシールに出逢えます。
イルカの群れはボートを先導するかのように、ボートを囲んで泳ぎはじめるのがなんとも愛らしく。
冬季はザトウクジラが見られることもあります。
クルージングツアーの種類
ナパリ・コーストへの海からのツアーは、いくつか種類があり「楽しみ方」によって、船の種類と、出航場所が異なります。
- クルーザー:ゆったりと船の上からクルージングを楽しみたい人。
- ラフティング:海の洞窟に入りたい・上陸したい人、スピードを楽しみたい人。
(※ラフティングとはエンジン付きの小型ゴムボート)
- クルージング+シュノーケリング<英語ガイド>
- サンセットをながめながらディナークルーズ<英語ガイド>
- ラフティング+シュノーケリング:キキアオラ出航<英語ガイド>
- ラフティング+シュノーケリング:ハナレイ湾出航 (4~10月)<英語ガイド>
- ラフティング+シュノーケリング+ナパリ・コースト上陸 <日本語ガイド>
私たちの希望は2つ
・上陸したい!
・日本語が話せるガイドさんがいい!
ナパリ・コーストに上陸したいことと、日本語での観光の方が断然楽しめるし、万が一、海の上で何か起きた場合に安心だからです。
ということで、日本語OKのボビーさんガイドのコア・ツアーズのボートツアーに参加しました。
ボビーさんは様々なメディアに登場している、カウアイ島で有名な日系人のオーナーガイドさん。日本語堪能です。
また、こちらのツアーでは、ホテルからハーバーまでの送迎付きで、マンゴー狩りやショップ巡りなど観光もしてもらえたので、終日楽しめて大満足。
2019年6月に私たちが参加したK.O.A ナパリ・コースト・ラフトツアーについて、GoProで撮影した動画と含めてご紹介します。
ナパリ・コーストの大自然をご覧ください。
ナパリ・コーストまでの行き方
ワイメアより少し西側のキキアオラ港からラフティングボートは出港します。
滞在場所のリフエに、朝5時45分頃ガイドさんに迎えに来ていただき出発。
6月のカウアイ島はこの時間はまだ薄暗く、道路もまだ空いてますね。
キキアオラ・ポートハーバーに集合
ナパリ・コーストの玄関口である、キキアオラ港はワイメア川の河口に位置してます。
距離的には、ワイメアのイシハラマーケットから西に約3km。
ポートハーバーの風景
朝早くから、ボートや船を待っている人々。ウクレレをひいて歌っている人がたくさんいます。ウクレレの音が気分いい~ハワイだ。
当日の天気予報は「雨」だったので、決行するのかどうか心配でしたが、さすがカウアイ島の天気予報!予報は予報でしかありません。
しかも出航のときは、雨上がりでちょうど虹が出て、虹に向かってすすむというドラマチックな出航になったのです。
終日、雨に降られることはなく、天気は曇り時々晴れで、前日までの天気の心配は無用というほど、脚は日焼けで真っ赤っか、油断してかなり日焼けをしてしまいました。
これが、晴れていたらどうなったかと思うと、恐ろしい・・・。
ボートはこちら
私たちが乗るボートが車で運ばれてきました。
ツアーは観光客が5名と人数が少なかったので、小ぶりなボートではあるのですが、想像以上に小さい!
これでカウアイ島の大海原に出航して大丈夫だろうか?と、素人なりに不安にはなりましたが、小さなボートでラッキーだったことが後々判明するのです。
ボートツアースタート!出航
ボートに乗ってゆらゆらしながら出航を待ちます。
「えっ、彼女がキャプテン(船長さん)?」と、驚くほどキャプテンは、若くて健康的でキュートな女性!
キャプテンといえば、ヒゲがはえたおやじのイメージでしたが、まったく違う。
「ちゃんとつかまった?大丈夫?つかまった?」と何度も念をおすガイドのボビーさんの言葉に何かがはじまる不安をだんだん覚え、いよいよ出航!
出航とともにいきなり急加速!「キャーーーー!!!」
最初っから、すごいスピード!
ボートの命綱にしっかりつかまっていないとふっ飛ばされるので、動画撮影もままならず、ボートに揺られながら、カメラは意図せずあっちこっちと違う方向を映してしまうのでした。
エキサイティング過ぎて乗り物酔いどころではありませんね。
小さなボートでラッキーだったことその1「小さなボートの方が船酔いしない」そうなのです。
実際にボートに乗って出航したときに、その理由がよーくよーくわかりました。
船酔いは、船が波の上に「ふわっ!」と乗るから起きるそうで、ブランコに立ちこぎしてふわっと浮いた感じと同じとでもいいましょうか、ボートの大きさが大きいほど「ふわっ」となります。
小さなボートは「ふわっ」とどころか、波がボートにバーン!と打ち付けられる衝撃の方が激しくて。
波はバシャバシャかかり、サングラスは水しぶきで濡れ、GoProのレンズもビショビショで、これをどうやって拭けばいいのかと思ったら、拭くのではなくペロッと舐めればいいそうだ。
海水がしょっぱいが、なるほど。
20分くらいの間、アトラクションのようなボートで揺られっぱなし。
命綱を握る腕に力が入り過ぎ、腕がパンパンになってきて、ナパリ・コーストまで腕力がもつかなぁ?と思ったほど。
しかし、ボートの乗り方もだんだん慣れてきました。
ガイドブックで何度も見た、この深~い色の景色を海側から観たかったのです。感動&迫力!!
グリーンの岩肌が美しい。
この風景は映画でも観たことがあるのではないでしょうか?
ナパリ・コーストはハリウッド映画のロケ地としても有名です。
・「ジェラシックパーク1作目」
・「キング・コング」
・「6デイズ/7ナイツ」
・「007 黄金銃を持つ男」
海の洞窟
「青の洞窟」ってイタリアにあるものと思っていましたが、カウアイ島にもあるのです。
ナパリ・コーストには、自然に出来た海の洞窟がたくさんあります。
洞窟に入るには、ボートツアーじゃないと!
ラムネ色がかった透明度の高いマリンブルーの海
ナパリ・コーストへの海からツアーは「海の洞窟観光」として、もっとアピールしてもいいのではないかと思うほど、海の洞窟は神秘的で価値ありです!
オープン シーリング シーケイブ(Open Ceiling Sea Cave)
別名「プカラニ」とも呼ばれ、ハワイ語の「天国への穴」という意味です。ウミガメも泳いでました。
洞窟に入り、ボートから空を見上げると、ぽっかりと大きな穴!溶岩チューブの屋根が海底に落ち、屋根は自然の天窓に。ボートにプカプカ揺られながら空を仰ぎ、波の音だけの世界を味わうのでした。
GoogleMapで検索してみると、ちゃんと地図上に丸く存在しています。
ワイアフアクア シーケイブ(waiahuakua sea cave)
ナ・パリ・コースト最大の海の洞窟「ワイアフアクア」は、ハワイ語で「神聖な水」を意味します。
入口と出口が別々にあるため、二重扉洞窟としても知られてます。
穴があいた部分からシャーーーッと豪快に水が流れ、滝の音に心地よく癒やされます。
洞窟から出るときに冷たい霧のような水が降りてきます。下から雫を見上げるとゆっくりスローモーションの一コマのように見えるんですよ。
海の洞窟は、どのあたりなんだろうと地図上で調べようとしましたが、観光用の地図では海の洞窟の位置がわからないので、現地でトレッキング用の地形がわかる地図を買い確認しました。「おっ、海の洞窟までちゃんと載ってる!」。
「Sea Cave」が海の洞窟のことです。
ポツポツと海岸沿いにある半円の黒マークは海の洞窟のマークなのでしょう。
小さなボートだから楽しめることがあった
小さなボートでなければできないことその2、それは、ボートの幅すれすれの小さな海の洞窟をすごいスピードで絶叫マシンのように通り抜けできること。
いや、絶叫マシンは事故のないように安全につくられていますが、こちらは自然の洞窟、キュートな船長さんの腕にかかってるよー。
楽しすぎる。。。
イルカの群れに遭遇
海中にはこんなにたくさんのイルカがいました。
ナパリ・コーストはハシナガイルカの生息地。
イルカは人なつっこい動物で、ボートはあっという間にイルカの群れに囲まれ、まるでボートを誘導してくれているようなんです。
ボートの周りには、いったい何十頭いたのでしょう?
あっちでもこっちでも子どものイルカがジャンプで宙返りをみせてくれて、私たちは「イルカーーー!イルカーーーー!」と興奮してパニック!
誰が芸を教えたわけでもないのに、子どものイルカが宙返りを何回も見せてくれて、こうして私たちを楽しませてくれるイルカって本当に賢い動物。
愛らしすぎる。。。
シュノーケリング
上陸したのはヌアロロ・カイ・ビーチ(nualolo kai beach)。ここにボートを停めて、ボートでしか行かれないスポットでシュノーケリングを楽しみます。
足が付かない水深でのシュノーケリングは初めてでしたが、ライフジャケット無しでも大丈夫でした。不安な人はライフジャケットのレンタルはありますのでご安心を。
昨日までの雨で海水は濁り気味ですが、それでも魚がたくさん。ここはサンゴ礁なのでシュノーケリングにぴったりです。
サンゴ礁は保護されていますので、踏まないように気を付けてくださいね。
ゆらゆらと気持ちいい~。頭からっぽ。
海も山も見える。
ナパリ・コースト上陸~ランチ~ヌアロロ・カイ散策
シュノーケリングの後は、いよいよナパリ・コーストに上陸です。
ここは古代ハワイアンが住んでいた村でもあり、現在は州の自然の植物保護区として、地元の非営利団体によって保護されています。
母屋の面影やヘイアウ(古代の神殿跡)も残されていますので、敬意を持って上陸しましょう。
この土地は許可された限られたボートしか上陸できません。
溶岩の噴水口を横切ることで自然に形成された、高さ約120メートルの巨大「X」があり、幻想的な彫刻に。
この地は、住居、農業、宗教的な建物などがあり、神聖な場所です。
ランチの後は、神聖なこの地の散策です。ニノの木、ココナツの木、野生のヤギがいます。
落ちていた万能薬「ニノ」の実を、試しにかじってみましたが「まっずーーーーー!」。
市販のニノジュースの味なんてもんじゃありません。陽にあたっていた生暖かい実は、納豆がさらに腐ったような超発酵の物体。この発酵物がからだに良い理由でしょう。
砂浜もあります。
タイムスリップというよりも冒険です。
帰港
行きもかなりのスピードと感じましたが、帰りはそれよりもスピードアップ!まるで何かに追っかけられて逃げるかのように、一目散に走るという感じでした。
これまた爽快!
途中、ボートが急にUターンをしたので、何かと思ったら、大きな網が浮かんでいました。カメなど海の生き物がひっかかったら大変!ボートから身を乗り出して網を拾って持ち帰りました。
船長さんは、海のパトロールもしているんです。
\ このスピード!! /
今回、参加したツアーは夏季(4~9月)限定の稀少ツアー!
日本語がOKなのは、カウアイ島人気ガイドのボビーさんのとこだけです。
服装と持ち物
■当日の服装
ホテルから水着を着て、上に羽織るものを着ていくと着替えもなく便利です。
靴はビーチサンダルやマリンシューズ。
ナパリ・コーストからハーバーへの帰路は、濡れた水着を着ているとボート上での海風が寒いし、また、長袖の服は日焼け止めの代わりにもなるので、乾いた羽織物やラッシュガードを持っていくといいです。
シュノーケリングで体が冷えきることもあるので、ヨットパーカーやラッシュガードなど、羽織れるものはおすすめです。
■持ち物
・帰りの着替え(車中で着替えられるように、上からスポッとかぶれるワンピースがおすすめ)
・タオル(ボートに持ち込むのは、ハンドタオルくらいの大きさ、大きくてもフェイスタオルの大きさで十分)
・日焼け止め(必須!!)ボートに乗っているときに太ももが焼けます。
・サングラス
・帽子(ボートのスピードで飛ばないように工夫を)
・酔い止め薬(必要な場合)
・キャッシュ(船長さんとガイドさんへのチップ)
・クレジットカード
貴重品は極力持っていかないほうがいいのですが、帰りに観光とお店をまわってもらえるので、そのときに買い物ができるようにクレジットカードがあるといいですね。ちなみに、カウアイ島はアメックス使えない店がありますので、VISAかMastercardを。
このツアーは大きな荷物は船に持ち込めません。
乗船前にウォーターバッグをグループで1つ貸してもらえますので、濡らしたくないものはこの中に入れて乗船します。私は自分の分はジプロックにまとめて、ウォーターバッグの中に入れました。
帰りの着替え、大き目のタオル等は車の中に置けます。
写真はガイドさんも撮影してくれますが、自分のカメラやスマートフォンで撮影したい場合はボートに持ち込めます。
但し、スマートフォンやカメラは、ウォーターバッグに入れずに出しておいても良いですが、ボートはとても揺れ、水しぶきでぬれますので、防水対策は必須!
また、波の衝撃や、イルカに気を取られて海に落とす可能性も十分にあるので、ストラップを利用するなど、落とさないような対策もしておいた方が安心です。
ナパリ・コースト上陸時は、ボートから陸地までは必ず海に入ることになり、水深は腰~胸くらいと結構深く、ウォーターバッグは頭の上に乗せて上陸します。
一度濡れてしまって乾いていないものは、ウォーターバッグには一緒に入れられません。ジプロックがあれば、濡れてしまったものだけ入れておけますので便利ですよ。
注意事項
■船酔い
前記の通り、ラフティングボートはほとんど酔う人がいないそうですが、自信がない人は、安心のために、ホテルを出る前に酔い止め薬を飲んでおくことをおすすめします。
私は船には弱いので、日本から乗り物酔い止め薬「アネロンニスパッチ」を持参しましたが、飲まなくてもまったく大丈夫でした。乗り物酔いどころではない緊張感のおかげです。
クルーザーなど大きな船はゆったりと大きく揺れるので、酔いやすいそうです。
■天気について
リフエが雨でも、ナパリ・コーストは晴天というように、ナパリ・コーストの天気はわかりません。
海の状態が良くない場合は、ツアーが中止となることもありますので、当日、船が出るか出ないかは、ツアー会社さんの安全な判断に委ね、ツアー会社さんからの連絡を逃さないように気を付けましょう。
■日焼け
直射日光は真上から降り注ぎます!ボートに座っていると、太ももが日焼けしますので、日焼け止めをしっかりと。
■防寒対策
シュノーケリングの時に、海水が冷たかったり、ボートで走行中は海風をおもいっきり受けると肌寒く感じることもあります。
ラッシュガードがあれば、日焼けも防げますのでおすすめです。
ボートで着るだけならば、撥水加工のウインドブレーカーでもOK。
船長さんも、ガイドさんも安全には気を使ってくださいますが、ツアー中は自己責任です。
万が一のツアー中の事故や怪我、急病に備え、事前に海外旅行保険への加入をおすすめします。
クレジットカード付帯の海外旅行保険も確認しておきましょう。
日本にいるときに、事前にツアーの免責事項記入URLがメールで送られてきます。英語ですが簡単な内容ですので確認し、ツアー前日までに入力・送信します。
ナパリ・コーストボートツアーまとめ
ナパリ・コーストは海からの景色が見たい!
その一心で参加したツアーでしたが、ナパリ・コーストの自然の造形美はもちろんのこと、ラフティングボートで海を駆け抜ける爽快感、青い海の洞窟、イルカの群れ、深い海でのシュノーケリングとプラスアルファのお楽しみ付きで、リピート確定です。
ガイドのボビーさんは、ロコならではのおもてなしやサプライズがいっぱいで、リピーターが多い人気ツアーというのもうなづけます。
ナパリ・コーストの景色を見て、
友達「もう死んでもいいわー」
私 「生きてて良かったー」
と心から感動すると、生死がからんでくる台詞が飛び出すようです。
「死ぬまでに行きたい世界の絶景」もそうですよね。
やさしい海と戯れる1日をお楽しみくださいね。