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クイーン・エマ・サマー・パレスはホノルルのヌウアヌの谷の離宮

クイーンエマ・サマーパレス

ハワイで宮殿というとイオラニ宮殿が有名ですが、このクイーンエマ・サマーパレス(Queen Emma Summer Palace)も名前に「パレス」と入っている通り宮殿です。「Hānaiakamalama(ハーナイアカマラマ)」とも呼ばれ、ハワイ語で「月の養子」という意味。

カメハメハ四世と妻のエマ王妃、そして息子のアルバート王子が夏の間の避暑地として過ごされたところで、歴史上有名なヌウアヌにあります。少し高台にありホノルルよりも涼しく、緑に囲まれているのでとても気持ちのよいところです。

宮殿というと、絢爛豪華な大きな立派な建物を想像するかもしれませんが、クイーンエマ・サマーパレスはギリシャ風復古調の建築物でつつましやかなたたずまい。エマ王妃が、1857年おじのジョン・ヤング二世が死去した後にこの家を譲り受けました。

王家の象徴である品々、ビクトリア調の装飾品や家具、エマ王妃や家族が使用していた想い出の品々が展示されています。ハワイ国民から支持され続けているエマ王妃と、クイーンエマ・サマーパレスについてご紹介します。

クイーンエマ・サマーパレス

場所

遠くにホノルル

後方にダウンタウンのビル群が見えるくらいの距離のところにあります。ワイキキから車で約20分。

ダウンタウンからパリハイウェイをまっすぐ北上するだけ!とはいえ、ダウンタウンからでも歩いたら約1時間かかりますので乗り物を利用してくださいね。

目印

グリーンの「Queen Emma Summer Palace」の案内が見えたら右に曲がります。The BUSやトロリーもここで降ります。

エマパレス入り口

小道を左の方にそのまますすみます。

エマサマーパレス

クイーンエマ・サマーパレスが見えてきました。とても静かなところです。外見は静かなこじんまりとしたたたずまいですが、部屋の中は王家を感じさせる王家の象徴の品々が並びます。

エマ王妃

エマ王妃

王家の血筋をひくエマ王妃はホノルル生まれ。カメハメハ大王から信頼されていたイギリス人ジョン・ヤングの孫娘です。つまり、エマ王妃にはイギリス人の血も流れています。ジョン・ヤングはハワイ王族の女性と結婚しました。

ロイヤルスクール時代に夫となるカメハメハ四世と出逢い20歳で結婚。2年後には息子のアルバート王子が誕生。

ところがアルバート王子は4歳のときに虫垂炎で幼い命を亡くしてしまいます。失意の中、息子の後を追うように15ヶ月後、カメハメハ四世も他界。最愛の夫と息子に先立たれてしまうのです。

夫と息子が亡くなってから、エマ王妃はこのクイーンエマ・サマーパレスで過ごします。ハワイ国民のために、慈善事業を勢力的にこなし、ハワイで最初の病院(クィーンズ・メディカル・センター)、教会(セントアンドリュース大聖堂)、学校(イオラニ・スクール)など多くのものを残しました。

王妃と王は自分たちのお金を寄付したり、自分たちで1件1件ドアをたたき資金集めに回ったと言われています。夫が亡くなってからもエマ王妃は、まだ建設途上のセントアンドリュース大聖堂と、学校建設の資金を募るために英国を訪問しています。

そしてカメハメハ五世が死去後は、カメハメハ家の王が途絶えてしまうことから、王家の血をひくエマの復権を望む声が社会からおきます。

国民からの支持と期待をうけ、第7代としてハワイ王国の女王に立候補しますが、カラカウアに選挙で敗北してしまいます。当時の選挙は国民投票ではなく、アメリカ寄りの白人の影響が強い議会内で実施されていたのです。

その後は、この静かなクイーンエマ・サマーパレスにて49歳まで晩年を過ごされ亡くなります。

エマ王妃は日本とも関わりがあり、1860年には、日米修好通商条約批准のための日本の使節団を乗せたポーハタン号と共にサンフランシスコに向かった咸臨丸が復路にホノルルに寄港し、代表団がカメハメハ四世とエマ王妃に謁見しています。

» エマ王妃とカメハメハ四世、アルバート王子の銅像はワイキキの中心にあります。

チケット購入

裏へ

建物の裏側にまわると売店があります。そこでチケットを購入します。一般入場は10ドル。

スタンプ

チケットは手の甲にスタンプを押してもらいます。宮殿内には入り口で靴脱いで入ります。入り口でボランティアの方が注意事項と簡単な説明をしてくださいます(英語)。

玄関の間

玄関の間

王家の紋章がドーン!写真は左がカメハメハ四世、右が息子のアルバート王子。

各部屋のいたるところにみられるカーヒリ(羽根)は、儀式・祭典のときに王族の象徴として使われました。ハワイ固有種の鳥の羽根で作られています。

カーヒリ

様々な種類のカーヒリがありました。

正面寝室

家族、3人で過ごしていた頃はダイニングルームで(台所は外)、必要に応じて寝室として使用されていました。

右はエマ王妃のベッド、左のゆりかごはアルバート王子が誕生したときに、王と王妃が注文され作られたもので、ハワイの原木、コア・コウ・ミロ・カマニが使われています。蚊にさされないように蚊帳がつれるようになっている国宝です。

ベッド

カメハメハ四世のベッド。4本のベッドの柱はパイナップルのデザイン。

客間

客室
エマ王妃のグランドピアノは夫と息子が亡くなった後にヨーロッパ旅行の際に購入したものです。

マントの間

マントの間

王室用羽根のマント。赤い羽根の部分はハワイ固有種の鳥「イイヴィ」、黄色の羽根の部分は絶滅したハワイ固有種の鳥「マモ」です。

鳥の羽根をつかったといっても、鳥を殺して羽根をむしり取るようなことは絶対にしません。抜けて落ちた羽根をひろったり、蜜を吸う花にとりもちを塗っておき、とりもちに鳥がかかったら何本か羽根を抜いてすぐ放すのです。鳥の羽根はまた生えてきます。このようなマントができあがるまでは、とても気の遠くなるような話です。

王子の寝室(裏寝室)

裏寝室

アルバート王子のベビーベッドとエマ王妃のベッド。白い棚には王子が身につけていたものが陳列されています。

 

浴槽

コア材の台に置かれた王子のための陶器の浴槽は、中国の皇帝からの贈り物です。

消防車

赤い車は消防自動車。アルバート王子は消防士になりたかったそうです。

消防士の衣装

赤い消防士用上着。

アルバート王子

アルバート王子の肖像画のビロードの衣装もありました。

ビロードの服

未完成のヘルメット

左は、アルバート王子のためにつくられたと言われている小型のヘルメット。ヘルメットが完成する前に王子が亡くなってしまったので、羽根のついてないヘルメットのままです。

中央の広場

中央の間の展示物

金と小粒のパールのついた虎の爪をデザインしたネックレスは、インドのマハラジャ皇帝から結婚祝いの贈り物、アメジストの腕輪はヴィクトリア女王からの贈り物。

エジンバラの間

エジンバラの間

増築された部屋なので、他の部屋よりも天井が高いのです。飾り棚はゴシックスタイルのベルリン製で、ヴィクトリア女王からの結婚祝いの贈り物。

波動の高い場所

木々が覆う庭も一見の価値があります。実はこのあたりはシャーマンもみとめるほとの波動の高い場所とのこと。木々の成長ぶりが半端ありません。

御神木

この樹は御神木とおもわれるほど大きな立派な樹で、一見、何の樹かもわからないくらい何種類かの植物がからみ共存してますが、枝ぶりからみるとコアの樹でしょうか?ものすごいエネルギーを感じます。

小川も流れています。

ハワイ大神宮

ハワイ大神宮

エマパレスのすぐ近くに、ハワイで一番古い神社「ハワイ大神宮」があります。ぜひクイーンエマ・サマーパレスと一緒に訪問されてみてくださいね。

地図

ハワイ大神宮に行くには、一度、パリ・ハイウェイに戻り、ヌウアヌパリ方面にむかってすぐ「プイワ・ロード(Puiwa Rd)」を右折するとすぐです。

ハワイ大神宮 ハワイ大神宮はハワイで一番古い神社なのに神社っぽくない?
ハワイ大神宮は伊勢神宮の分社で、超パワースポットと言われているヌアヌにあります。1903年に日系人開拓者の心のよりどころとして「神さま」を祀ったのが始まりです。

ヌウアヌパリ

パリ・ハイウェイをもう少し北に行くと、ハワイでの最後の戦いの地「ヌウアウ」あります。

ここで約300人のオアフ島の戦士が、ハワイ島からやってきたカメハメハの戦隊と戦いました。オアフ島戦士は逃げ場を失い、ヌウアヌパリの壁から飛び降りたと言われます。カメハメハ大王はこの戦いによってオアフ島を征服し、ハワイ諸島を制覇しました。

このあたりは天気があまり良くありません。訪問したときも、このように霧でほとんど見えず。

行き方

レッドラインチケット

ワイキキトロリーのレッドラインを利用しました(※2018年10月 レッドトロリーのルートが変更になったためクイーンエマ・サマーパレスには行きません。)

ワイキキトロリーレッドライン

時間通りに来ないであろうことは覚悟してましたが、ほぼ時間通りに運転してます。ワイキキトロリーもトロリーがどこを走っているのかスマートフォンがあればリアルタイムに確認できます。こういう時にもレンタルWi-Fiは必須。

外国人ばかり

乗客で日本人は私たちのみ。乗車するとドライバーさんが親切にどこまで行きたいのか聞いてくれました。運転手さんに降りる停留所を伝えておけば乗り過ごすことはないでしょう。乗車中、ドライバーさんはガイドさん役も兼ね、観光案内をしてくれます。

ドライバーさんのガイドで、みんながドッと笑うことが何度かありましたが、英語力不足のため英語ジョークが理解できず残念。

まとめ

クイーンエマ・サマーパレスは、過去に野球場になる計画あり、もう少しで壊されてしまうところだったそうです。ハワイの文化・歴史的価値として残すべきとボランティアで構成されている「ドーターズ・オブ・ハワイ」たちがこの宮殿を守るために多大な努力をそそぎ、現在の世代まで継いできました。

このようにハワイ王族の話を伝え、歴史的価値あるものを守り残してきてくれたからこそ、ハワイの文化と歴史のすばらしさを体験することができます。

クイーン・エマ・サマーパレス(Queen Emma Summer Palace)

2913 Pali Hwy., Honolulu, HI 96813
The BUSの場合4番に乗車「クイーンエマ・サマーパレス前」で下車。車の場合パリ・ハイウェイを北上、ワイキキから約20分。
日:10:00-15:00  月~土:09:00~16:00(祝日は閉館)
(808) 595-3167
$ 10一般入場料 $ 1子供
Queen Emma Summer Palace
ガイド付きツアー:無料(ボランティアさん)
日:11:00,13:00 月~木:10:00,11:00,13:00,14:00 金:13:00,14:00 土:10:00,11:00,13:00,14:00
※日本語ガイドさんは日曜日とのことでしたが事前にお問い合わせで確認ください。

【番外編】

ハワイ王家

館内に展示されていました。どなたがこれを作成したのかわかりませんが、写真のお顔が全員わかる人はかなりのハワイ歴史ツウです!