平成30年10月1日から「ダウンロード申請書」によるパスポート申請受付が開始となり、「パスポート申請書」は外務省のホームページからダウンロードできるようになりました。
もうすぐパスポートの期限が切れるので、今回、この方法を試してみたのですが、パスポート申請の手続きの時間ロスが格段と減り、これが予想以上に便利!
ダウンロードといっても、申請用紙を単にダウンロードするのではなく、WEB上で各項目を入力することによって、入力したものが印字された自分用の申請書が作成され、ダウンロードできます。
パスポートセンターに行く前に、自分用の申請書を作成しておけるので、申請書の不備を事前に防ぐこともできました。現地に行ってから申請書に記入していたら、申請出来ずに「出直して来ます」と、すごすごと帰って来ることになったでしょう。
「ダウンロード申請書」で作成しておいて良かった~(¯―¯٥)。
思いの外便利だった、「ダウンロード申請書」をご紹介します。
パスポートの期限のおさらい
パスポートの期限と申請について
パスポートの更新ができるのは、有効なパスポート期限が1年未満の場合で、現在のパスポートを返納した上で、新たにパスポートの申請(切替申請)ができます。
パスポート番号は変わり、新しいパスポート番号になり、前のパスポートが引き継がれるわけではありませんから、正しくは「更新」ではありません。「切替申請」といいます。
パスポートの期限がもうすぐ切れてしまうけど、しばらくは海外には行かれそうもないので、今回は更新せずに、次回海外旅行の予定が決まったときに、パスポートを申請すればいいやと思ってましたが、おっと、違った!
一旦、パスポートの期限が切れてしまうと、次にパスポートを申請する際に、1からの申請し直しになるので、「戸籍抄本」又は「戸籍抄本」が必要になります。「戸籍抄本」を取りにいく手間を考えたら、継続して申請しておいた方がいい。
「戸籍謄本」又は「戸籍抄本」の提出が必要無い
※但し、切替申請でも、名字や住所、本籍が変更になった場合は、「戸籍謄本」又は「戸籍抄本」、「住民票」が必要になります。
私の場合、パスポートの有効期限が5日後。本日、パスポート申請をしても、パスポートが交付されるのは7日後になるはずなので、新しいパスポートが交付される前に期限が切れてしまうが、切替申請できるのか?という疑問が発生。申請日がパスポート有効期限内であれば大丈夫でした。
ハワイ滞在中のパスポートの有効期限は?
パスポートは有効期限までは有効ですが、国によっては、入国日から何日間か残存日数があることが必要です。残存日数が満たない場合は入国できない国もあります。
ハワイの場合は、「帰国時までパスポートの有効期限が90日以上残っていることが望ましい」。(ハワイ州観光局HP)
お手持ちのパスポートの残存日数を確認しておきましょう。
パスポートを切り替えたときの注意
- 切替申請のときに返納されたパスポートの残存有効期間は切り捨てになります。
有効期間が2か月間残っていたとしても、その2か月間は失効し、新しいパスポートの有効期間になります。 - 新しいパスポートを受領するまでは渡航できません。
- ESTAは有効期限が残っていたとしても失効します。
パスポートの番号は新しいものになり、パスポート番号と紐づけされているESTAは無効になりますので、パスポートが新しくなったら、ESTAも新しく取得し直しです。
ESTAはWEBから入力申請すれば72時間以内に取得できますので、ハワイ旅行の予定が決まってから、申請したほうがESTAの有効期間(2年間)に無駄がないですね。
パスポート申請書のダウンロードとは
「ダウンロード申請書」のメリット
- WEBから入力した内容で、印字された申請書がダウンロードできる。
- 申請書が準備できているので、申請時に手続きがスムーズ
- パソコンからでも、スマホからでもできる(※印刷するプリンターが必要)
ただし「ダウンロード申請書」を利用しても、WEBで入力しながら自分用の印字された申請書類がダウンロード出来るだけです。ネットからパスポート申請を送信できるものではありません。
パスポート申請の手続きは
・申請
・受け取り
の2回はパスポートセンターに行くことになります。
それなら、ダウンロードしてもしなくても、パスポートセンターに行く回数は変わらないから、どっちでもいいかなぁ…。多少なりとも、記入の手間が省かれるなら「ダウンロード申請書」で準備しておこうか、くらいの軽い気持ちで、侮っていたのですが、「ダウンロード申請書」で大正解でした!
切替申請でも本籍が必要!
あらかじめ「ダウンロード申請書」で、自分用の申請書を作成しておいて正解だった理由は、入力項目に「本籍」が必要だったから!
切替申請する場合には、「戸籍謄本」又は「戸籍抄本」の提出は不要ですが、申請書の中に、「本籍」を記載する欄があります。「本籍」を調べておく必要がありました。(「戸籍謄本」又は「戸籍抄本」があれば、「本籍」が記載されているのでわかります。)
「本籍」は番地まで書く必要があり、みなさん「本籍」を覚えてますか?
結婚により、「本籍」が自分とは縁もゆかりもない住所の場合、「本籍」の住所を覚えている人は少ないのではないでしょうか。
数年前までは、運転免許証に「本籍」が記載されていたので、運転免許証を見ればわかりましたが、ICカード化された運転免許証は「本籍」が空欄になっているのでわかりません。何か調べるものがないと。
幸い、過去に用意した「戸籍謄本」が保管してあったので「本籍」がわかりました。
「ダウンロード申請書」を利用せずに、パスポートセンターに行ってから申請書を記入していたら、「本籍」がわからずに、すごすごと帰って来たことでしょう。
何事も準備は大事ですね。
申請書ダウンロードの流れ
- WEBから必要事項を入力
- 入力完了したらダウンロード
- ダウンロードしたものをプリンターで印刷
- 印刷した申請用紙に2か所直筆の署名を記入
- 申請書を持ってパスポートセンターで申請
WEBから入力
外務省のパスポート申請書ダウンロードページへアクセスします。
該当の申請書ダウンロードボタンをクリックします。
私は「一般旅券発給申請書(10年・5年)」の申請書をダウンロードしました。
あとは画面の指示通りに進みます。現在の「パスポートの内容」や住所など、個人の情報を入力していきますので、「戸籍」以外は手が止まることなく入力できます。
- よくわからない場合は空欄にしておき、後で記入すればOKです。
- 「必須入力項目」は入力しないとエラーになり次の画面へすすめません。
入力の最後の画面で、申請書をPDFでダウンロードします。入力した内容が印字された申請書がダウンロードできます。
ダウンロードしてから印刷
ダウンロードした申請書は3枚印刷されます。
1枚目「ダウンロード申請書チェックシート」
入力間違えがないかのチェックシート
2枚目「一般旅券発給申請書」
「所持人自署」に手書きでサインをします。このサインはパスポートにそのまま転写されるので枠からはみ出ないように。
3枚目「一般旅券発給申請書」
「申請者署名」に手書きでサインをします。
印刷する際の注意
- A4サイズの用紙(コピー用紙でOK)
- 片面印刷
- 縮小拡大しない
注意事項
印刷後のダウンロードしたPDFファイルの申請書には、個人情報が入力されています。安全に保管しておくか、印刷後に削除しておきましょう。間違えても外のパソコンで操作して、ダウンロードした申請書をそのまんまということがないように。
印刷した申請書は折り曲げずに持って行きます。「ダウンロード申請書」は機械で読み取り処理を行いますので、折れたものなどでは読み取りに支障がおき、パスポート申請窓口で配布している紙の手書き様式の申請書に書き直しになる場合があります。
「ダウンロード申請書」には顔写真は張らずに持っていきます。申請書に不備がある場合は新たな用紙に書き直しになりますので。
パスポートセンターへ
パスポート申請先はこちらで調べます。
パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク
申請時の持ち物(※切替申請で、本籍、住所、名字に変更がない場合)
- ダウンロード申請書(印刷した2,3枚目)
- 現在のパスポート
- パスポート用サイズの写真
パスポート用の写真は、パスポートセンターの入り口にあるお店で撮影することにしました。
有楽町のパスポートセンターの場合、通路の両サイドに写真屋さんがあり、どちらのお店も呼び込み合戦!!待っているお客さんはいません。
前回、旅行用品を販売している店で撮影したので、今回はもう一方の写真屋さんで撮影。
1枚撮影した時に、写り具合を見せてくれて、その後、2枚目を撮影。好きな方の写真を選びます。10年前と比較するのもなんですが、私的には今回のお店の方が写りが良く感じます。10年間にカメラの技術が進歩したのかもしれませんが。
写真代金をレジで会計している間に「出来あがりました」と、もう写真が出来上がり。待ち時間無しのこのスピード!
「写真は申請用紙に貼らないで紙のケースにはさんだままお持ちください」とのことでした。
写真を持って、パスポートセンターの受付に行き、申請書はダウンロードしてきたことを伝えると、すぐに、申請書の提出窓口へ。誰も並んでいる人がいない。
申請書類提出窓口で提出書類の確認をします。
確認後、申請窓口の前で名前を呼ばれるまで待ちます。
・・・約1分で呼ばれた。なんて早い。
申請書の内容と本人確認した後に、ここで申請用紙に写真を貼ってくれました。
平日の午前中で、しかもコロナ禍の影響ということもあり、とても空いており、申請手続きはサクッと終わりました。パスポートセンターでの滞在時間は5~10分くらい。
「ダウンロード申請書」を準備していたからこそですね。
これは便利だ!
1週間後に受け取りに行きます。
パスポートの支払いは受け取りの時です。
パスポート受け取り
申請から1週間で受け取り可能です。申請後6か月以内に受領しなかったパスポートは失効しますのでご注意を。
パスポートの受取は
- 申請の時に渡された「旅券引換書」
- 手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を引換書に貼付)
を持って、必ず本人が交付(申請)窓口に行きます。
手数料の収入印紙販売所は、パスポートセンター受取口の横にあります。そこで「旅券(パスポート)引換書」を渡して支払いをすると、印紙を貼ってくれます。
費用
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 計 |
---|---|---|---|
10年間有効なパスポート(20歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年間有効なパスポート(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効なパスポート(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
パスポートセンター横の外貨両替所は、希望金額で紙幣の種類も選べる両替ができるので、毎回利用しています。銀行の両替だと販売機で紙幣の種類も決まった「100ドルパック」の両替だけなのでちょっと不便でした。
たびレジ登録
海外渡航が決まったら、安全なハワイ旅行のために「たびレジ」の登録をおすすめします。
たびレジ
「滞在先」と「滞在期間」を登録しておくと、「◯◯地区では外国人旅行者を狙ったひったくりが多発しています!」など、出発前、旅行中、旅先の安全情報が届きます。
旅行終了日(帰国日)から30日(希望者は1年)経過すると自動的に削除されますので、旅行日程が決まってから、安全の為に登録しておきしましょう。
「富嶽三十六景」の新型パスポート
新しいパスポートを受け取り開いてビックリ!葛飾北斎の「富岳三十六景」がデザインされた新型パスポートです。2020年2月以降の申請で発給されていたんですね、知らなかった…。早速新しいパスポートを手に出来て嬉しい。
10年パスポートの場合は、「富岳三十六景」の24作品が、各ページにデザインされており、スタンプ押すのが勿体なく感じるほどの芸術品。
デザインだけでなく、パスポートのところどころに「これは何だろう?」とセキュリティーが強化された工夫がみられます。
日本のパスポートは、ビザ無しで行ける国が一番多いので、「世界最強のパスポート」とも呼ばれ、それにふさわしい匠のデザインですわ。参考までに、2位がシンガポール、3位は韓国とドイツです。(2020年1月)
まとめ
パスポート申請書のダウンロードは、入力した内容が印字されて印刷でき、書き込む箇所はサインのみなので、ほんとに便利。
パスポートの申請書のダウンロードは、私にとってはメリット有りでした。
・申請手続きの時間短縮になる
・申請書の不備が前もって発見できた
・次回の申請時の参考になる(保管には注意)
コロナ禍の、平日の午前中に申請手続きに行ったということもあり、こんなにスムーズに手続きができたのは初めてです。
「10年パスポートの申請は、あと何回できるかなぁ?」と思ったりして。
4回の可能性はちょっと低いけど、2回、いや3回はできるかな。あと、3回できたら、心身ともに健康な証拠!そのときは自分で自分を褒めますわ。
以前、オアフ島のマノア滝で、大阪から来た元気なおばちゃんチームに会ったことがあります。おばちゃまたちの年齢が72~76歳と聞いて、本当にびっくり!
マノア滝に行ったことがある人はご存知だと思いますが、足場の悪い、ドロドロの坂道を歩きます。おばちゃまたちは足腰丈夫で、シャカシャカ歩き、70歳過ぎてもこんなに元気に歩けるんだ~って、なんだか視界がぱぁっと明るくなりました。
気持ちは明るいし、とにかく楽しそう、英語が話せなくてもなんのそのでした。もう何十年も、年に2回はみんなで海外旅行をされているそうで慣れたものです。
70代でも、こんなにアクティブにハワイが楽しめるんです。