カウアイ島の知られざるパワースポットの1つに「ヒンズー寺院」があるのをご存知ですか?
ガイドブックでもあまり紹介されていない、カウアイ島の観光スポットです。
ヒンズー教といえばインドやネパールでは?
なぜ、ハワイのカウアイ島に?
そこには、インドから約12,000 kmも離れた太平洋の真ん中カウアイ島にヒンズー寺院を建てた理由がありました。
これは行きたい!知ってしまったからには行かなくちゃ。
ハワイ通の友達から「ヒンズー寺院へ行けるオプショナルツアーは無いよ」と聞いていたのですが、試しにググってみると、あっさりとオプショナルツアーを発見。
イェ~イ
レンタカーじゃなくても行かれます。
まるで異国のようなヒンズー寺院、見よう見真似で参加したヒンズー教の儀式プジャ(お祈り)体験、ヒンズー寺院への行き方をレポートします。
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カウアイ島にあるヒンズー寺院?!
ワイルア川という聖なる地
ワイルア川
カウアイ島を流れる、長さ32キロのワイルア川。
ポリネシアから移住してきた人々がワイルア川の河口にたどりつき、ハワイ先住民として最初に住みはじめた場所です。
淡水と海水が入り交じる場所で魚がよく採れたこと、肥沃な土地で野菜や穀物が育ち、気候も良いことから、この地域に住み始めました。
しかし、この土地に住めたのは、一般庶民ではなく、王や酋長など高いくらいの人々です。
このためワイルア川の周辺は、宗教や政治の中心地となり、この川沿い一帯はヴォルテックス(エネルギーの渦)として祀られてきました。
ヘイアウなど数々の遺跡が残っています。
またワイルア川沿いには、人間の身体のチャクラが点在しており、聖なる波動があふれる特別な地域なのです。
このワイルア川の上流にヒンズー寺院はあります。
ワイルア川は、カウアイ島の中央に位置する標高1,569mのワイアレアレ山を源流とする川で、なんとここは地球上で一番雨の多いポイントなのです。
まるで、恵みの雨を通じて「地球」と「空」とつながっているような気がしてしまいます。
1970年、当時のカウアイ島市長の合意によりヒンズー寺院の建築が認められました。
すべて石造りの寺院
現在、建設中のイライバン寺院が見えます。完成後はこちらが本堂になるそうです。
この寺院はインド国外初の石だけで作られた寺院で、素材の石はすべて、遠く彼方のインドから運ばれています。
ここまでしても、カウアイ島のこの場所でなければならなかったのですね。
古代インカ帝国の建築様式を用い、この石に世襲とされる寺院の彫刻職人が彫刻をし、手作業だけで建築がすすめられています。
2017年完成予定とのことでしたが、訪問した2018年にも未完成でした。
御神体は大きなアースキーパークリスタル
アースキーパー(絵葉書です)
カウアイ島のヒンズー寺院の本堂には、シヴァ神の化身として「アースキーパー」という、とても大きなクリスタルが祀られています。
最初に見たときは「え?どこにクリスタルがあるの?」と、クリスタルがどこにあるのかわからないくらい大きく、こんなにも成長するものなのだと衝撃的でした。
重さ約300kg、高さ約1mという大きな六面体のクリスタル。
大きさから、およそ5000万年以前のものと推定されます。
御神体としてまわりにはトロピカルな花が飾られ祀られていました。
このクリスタルは地球の波動に共鳴し、人類の意識の進化を助け、浄化力とエネルギーのバランスを調整することから「アースキーパー」とよばれています。
現在、地球上に存在しているアースキーパーは全部で12体。
その1体がこのヒンズー寺院にあります。
ちなみに1体は日本の高知県にあります。
ある時、寺院の創始者がクリスタルの夢を見ました。
偶然にも、地元カウアイ島のクリスタルショップのオーナーも同じ夢をみて、クリスタルの発掘にアーカンソー州へ旅立ちました。
そして鉱山をめぐるうちに、クリスタルを見つけ、アリゾナ州からカウアイ島に運ばれてきたそうです。
アースキーパーがある本堂の中は撮影禁止ですので、アースキーパーの写真が欲しい場合は売店の絵葉書をどうぞ。
ここはインド?寺院の様子
駐車場から入ると、ヒンズー寺院についての説明があります。
こちらから本堂へ向かいます。入場料などはありません。
門と手前にガネーシャが見えてきました。
ガネーシャ
ガネーシャは商売繁盛、学問の神、技芸の神、医術の神と、いわば成功に導く神です。きれいな立派なレイがかけられていました。
門には合掌のマークが。
バニアンツリー
この木は1959年に植えられたものです。
上を見上げると・・・
バニアンツリーの中には、切り株らしき平たいところがあり、ここで瞑想ができます。
バニアンツリーの前には顔が6つ、腕が12本の像が。看板には「shanmuga」と書かれているのですが、ヒンズー教について知識のない私には調べても正体がわからずです…。
熱帯植物園のようにとても濃い緑がイキイキしています。日差しが強く暑くなってきました。
ブルークリスタル
本堂の前に祀られているのか、すいこまれそうなくらい透明な、ブルーのクリスタル。
直径が30cmくらいあるでしょうか、こちらのクリスタルもかなり大きいのです。
ヒンズー寺院で貴重なプジャ体験!
「プジャ(puja)」とよばれる本堂の中で行われるヒンズー教のお祈りの儀式に参加しました。
ヒンズー教徒でなくても参列できますし、予約もいりません。
私が参加した日は、信者さんと観光客の合計30名くらいで、日本人は私たちだけでした。
ヒンズー寺院の参拝は朝9時から12時までの午前中だけ。
本堂には、11時前まではプジャに参加する人だけが入ることができ、プジャに参加しない場合はそれ以降に入れます。
その日によって少し違う場合もあるそうですが、プジャ前の朝9時〜10時は、本堂の中で録音されたインドの音楽が流れ、皆さん座って瞑想しています。
10時前に私たちも本堂に入りました。
日本の神社の手水舎で手と口をすすいで清めるのと同じく、足を外のプールで洗って清めてから本堂に入ります。
靴を脱いで本堂にあがると、絨毯がふかふかで素足にとても心地いい。
そして、お香のようなアジアンな香りが・・・異国です。
アースキーパーが祀られている祭壇にむかって右側が男性、左側が女性と男女わかれて座ります。
願い事を書く紙が本堂の中にあり、プジャが始まる10時より前に書いて、祭壇の前にある小型の籠に入れておくと、後で僧侶が燃やしてくれます。
日本語で書いてもいいのかな?と思いましたが、きっと言語は関係ないでしょう。
ドネーション(寄付)は本堂の入り口(敷居の横)に木の箱がありますので、そこに入れます。
10時をすぎると鐘がなり、ヒンズー教の僧侶が祭壇の奥でお経を唱え始めます。
プジャの間中、「カン!カン!カン!カン!カン!」と鐘の音が鳴っているのですが、かなり元気がいい音。
心を落ち着かせるというよりも、大きな鐘の音で、からだの中から何かが出ていくような浄化とエネルギーをチャージするのような感じです。
お経がしばらく続くと、10時半頃に皆さん立ち上がって、列を作ります。
ここからは、私はわけわからず見よう見まねの世界に。
キョトンとしている私に親切な方がこっちこっちと導いて列の中に入れてくださいました。
僧侶が一人ずつのところにまわり、おでこにつける灰や、ヤギの乳、ハイビスカスの花を配ってくださいますので、ありがたく両手でいただきます。
いただいた後「さて、これはどうしたらいいものか?」とドキドキしながら、前の人が行っていることを一生懸命見よう見真似をしました。
灰はおでこやほっぺ、首にすりこみます。
手のひらに入れてもらったヤギの乳(紅茶も入っていたと思われます)は一気に飲みます。
ハイビスカスの花は耳にかけます。
僧侶からいただいたハイビスカス
以上、プジャが終るのが10:45頃です。
そのために「お堂の横を通って景色を見に行く人は10:45まで待ってください」と中門に書いてあります。
上記の儀式が終った後も、僧侶は牛の銅像に水をかけるなどの儀式は続けますが、参加者は途中でお堂から出る人もいれば、10:45まで待って出る人もいます。
まるでお祈りをしているかのようなゲッコ。
見たことがないトロピカルな花も咲いています。
寺院からの景色は絵のように素晴らしいです。
オススメのお土産「ルドラクシャ(ブルーマーブル)」
ギフトショップにはヒンズー教に関する書籍をはじめ、数珠、アクセサリーやクリスタルなど種類が幅広く豊富に売られてます。
ここでダントツのオススメは、金の箱に入っている菩提樹の木の実「ルドラクシャ」です。
ルドラクシャのオススメ理由は後述の「菩提樹の森」を参照くださいね。
金色の箱に入ったものだけは、カウアイ・ヒンズー寺院内の菩提樹からとれたもので、5つの実が入っており、あの大きなアースキーパーで清められたものだそうです。お値段は$5くらいでした。
金の箱に入っていない実や、ルドラクシャのアクセサリーなどは、ほとんどインドから輸入されたものだそうです。
やっぱり、ここカウアイ島のものがいいなぁ。
このルドラクシャは身につける、あるいは一目見るだけでもカルマや心が浄化されるほど強力なパワーがあるとされています。
ルドラクシャをよく見ると、中心には穴があいており、この穴に糸を通せばキーホルダーやアクセサリーとして身につけることもできますね。
アースキーパーと一緒に採掘されたというクリスタルの破片も買いました。
この小ささが一緒に採掘された感があってリアルです。こんな小さいのに1つ1つ形がさまになっています。
妙にキラキラ輝くクリスタルが目に留まり、これはきっと私と波長が合っているんだろうと思い買いました。透明感が高くキラッキラしているのです。
ルドラクシャやクリスタルは、見るだけでも浄化されるということですので、机の上に飾り祭壇化しています。
珍しい菩提樹の森
ヒンズー寺院と一緒に行くオススメスポットは菩提樹の森です。
ヒンズー教寺院から車で5分くらいのところにあります。
ヒンズー寺院所有の森で、ギフトショップで売られていたルドラクシャという青い実がなる森で、ここもかなりのパワースポットです。
ルドラクシャの「ルドラ」はシヴァ神を現し、「アクシャ」は眼や涙を意味する聖なる実。
ヒンズー教での供養や礼拝、瞑想の際に身に着けます。インドやネパールなど、アジアの国々で神聖なものとされてる菩提樹の実のことで、実が熟してくると色が青くなることから「ブルーマーブル」ともよばれています。ルドラクシャが持つ力は、体と心に非常に効果的で心やカルマが浄化され、身に着けていると健康と精神平和がもたらされると言われてます。
インドの伝統によれば、体内の熱を減らし、血圧を下げ、精神的ストレスと緊張を和らげ、「ルドラクシャ」はまさに神からの贈り物だそうです。
ここにヒンズー教の修道士が、250本のルドラクシャを植えたそうです。
一度植えたら倒れそうもないくらい立派な根。
菩提樹の葉っぱなこんな感じです。
菩提樹の森にもガネーシャが祀られています。
ガネーシャへのお供えものの中にルドラクシャ(菩提樹の実)がありました。
瑠璃色のブルーがきれいですね。
私が訪問した2月は、ルドラクシャはまだブルーに色づいておらず、緑の実がちらほら地面に落ちている程度でした。
修道士は、地面に落ちた実を拾い集め、きれいに水洗いして皮や汚れを落とします。
手間暇かかり、溝の掃除がとても大変そうですよね。
これがギフトショップで売られてた金色の箱に入ったルドラクシャです。
ヒンズー寺院への行き方
アクセス
ヒンズー寺院駐車場
住所 107 Kaholalele Rd, Kapaa, HI 96746
公式HP http://www.himalayanacademy.com
レンタカーで行かれる場合は、ここを曲がる!という目印がないので、GoogleMapでヒンズー寺院の場所を登録するか、カーナビを用意されたほうがいいです。
知らない場所では、レンタルWi-Fiが大活躍します。
いつでもネットにつなぐことができれば、GoogleMapで現在地と目的地をチェックすることができますね。
カウアイ島では「アロハデータ」を2回レンタルしたことがありますが、行った先々はどこでもネットにつながりました。
より快適な旅にするためにWi-Fiはオススメです。
アロハデータをレビュー!ハワイ旅行のWi-Fiレンタルにおすすめしたい6つの理由ヒンズー寺院へは、けっして複雑なルートではないのですが、ぐるぐるまわって、たどり着けなかったという友達もいます^^;
これがカウアイ島の不思議です、呼ばれないと行けないそうですから。
入れる時間
ヒンズ寺院参拝時間 9:00~12:00
・プジャに参加する場合 10:00~10:45
・プジャに参加しない場合 10:45~12:00
時間に変更があるかもしれないので、念の為ホームページでご確認くださいね。
菩提樹の森 6:00~18:00
オプショナルツアー
レンタカーでなくてもツアーでヒンズー寺院に行かれます。
Aolaniとはハワイ語で「心地よく流れる雲」のこと。
オーナーのnorikoさん、ガイドのラーヤさんは、日本人女性なので日本語でOK。
「ラーヤさん」とお名前だけを聞くと「インドの方かな?」と思いましたが日本人女性です。
Aolaniさんは、タクシー会社が母体ですので、空港からの送迎などもお願いできます。
許可を得ている正式なツアー会社さんですので安心。
ヒンズー寺院はツアーとしてお願いしてもOKですし、時間を気にせずに参拝したい場合は、タクシーでの送迎だけでもOKです。
ツアーでお願いする場合は、プライベートのオリジナルツアーなので、行きたいところや希望を伝えます。
私たちはツアーでお願いしたので、丁寧なアドバイスをいただきながら、可能な限りリクエストや質問にこたえていただき、とても頼りになりました。
ヒンズー教の作法がわからない、英語が堪能ではないという場合は、ガイドさんと一緒に行かれるのが安心かと思います。
当日はタクシーに乗ってヒンズー寺院と周りのパワースポットもまわりました。
服装と靴
ヒンズー教の寺院ですから、長ズボンや長袖シャツなど、肌の露出をひかえた服装で参加しましょう。
ヒンズー教では脚を見せないのが習わしなので、短パンの方は寺院の入り口で腰に巻く薄手の布(パレオのような布)を借りることができます。
ヒンズー寺院は山の手にあり、街中よりは若干凉しいですが、山の中だけに蚊が多く、蚊よけ対策は必要です。
蚊よけ対策としても、下は薄手の長ズボンや長いスカートをオススメします。
私が訪問したのは2月後半でしたが、ブ~ンと羽音をたてながら普通に蚊がとんでいました。
靴は、寺院の中は舗装された道を歩きますし、素足にサンダルのほうが足を洗ったり本堂にあがったりと脱ぎ履きしやすくていいかもしれません。
お堂の中では靴を脱ぎますが、靴下は履いていても大丈夫です。
足元は蚊にさされやすいので、サンダルに素足の場合は蚊よけ対策はマストです。
あまりによく変わるカウアイ島の天気と対策についてはこちらをご参照ください。
カウアイ島の天気予報と実際の天気は?|旅行を快適に過ごすオススメの服装さいごに
お香のかおり、鐘の音、お経の声と「ここはどこだろう?」という異国のようなヒンズー寺院でした。
山の中で、横に川が流れ、神聖な空気の中をゆっくりと時間が過ぎ、ハワイで貴重な体験ができました。
ふとしたきっかけでヒンズー寺院を知り、見えない力に導かれるように、その後はスケジュールも、航空券も、ガイドさんも、お天気も、何もかもスムーズにカウアイ寺院にたどりつくことができました。
当日は、あらよあらよという間にプジャが終わってしまいましたが、この日に訪問することは、セットされていたのかもしれません。
あれから、いろんな人と新たな出会いがはじまり、まるでギアチェンジをしたかのように人生がパワフルにまわりはじめています。
新しい寺院が完成したら行きたい。(まだまだ先のようですが・・・)
ヒンズー寺院の周りにはヘイアウや遺跡もいくつかあって、パワースポット巡りができますし、一見の価値ありのアースキーパーと、神聖な空気をぜひ体験してみてくださいね。