朝日を見ると、思わず手を合わせて拝んでしまう。
ハワイアンの人たちはご来光の一番光を心のお薬だと言います。
ハワイ島にある標高4200mのマウナケア山頂からご来光に手を合わせました。
太平洋で一番高い場所で拝むご来光は、生涯忘れられない想い出に(2016年10月の記事です)。
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マウナケアのサンライズツアーに参加
標高が富士山よりも高いマウナケアの山ですが、がっちり山登りの格好をしての登山ではありません。
4WDだったか6WDの車で頂上まで登れてしまうほど、ハワイの山は起伏がなだらかなのです。
ツアーに参加したのは10月のはじめでしたが、夜のマウナケア頂上は温度が5℃と聞いてました。
ハワイで5℃って体感温度としてどれくらいの寒さなのかわかりませんが、スキーウエアのような防寒着ジャケットと防寒手袋をツアー会社さんが貸してくれますので、まず大丈夫。
さらに、日本から持っていったヒートテックを着て、背中にホカロンを貼ったので、完璧な防寒対策でした!
ヒートテックもホカロンも荷物にならないので、防寒対策にはおすすめです。
ツアーの車は夜中の1:30頃、ホテルにお迎えに来てくれます。
当日は、早めの夕食を食べて、出発までは仮眠。
ガイドさん(兼ドライバー)は、日本で6年間英会話スクールの講師をしていたというニューヨーカー。
日本語のジョークが通じるほど、日本語がお上手でした。
オニヅカ・ビジター・インフォメーション・センター
マウナケア山頂へ登頂する前には、山の途中標高2,804m にある「オニヅカ・インフォメーション・センター(マウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーション)」に必ず立ち寄ります。
ここで、30分から1時間くらい休憩をして、標高と酸素の薄さに体を慣らします。
到着したのは真夜中なので、トイレ以外はインフォメーションセンターもCLOSE。
辺りは真っ暗で何も見えないので、景色が良いのかどうかもわかりません。
他にツアー会社の車が1台のみ。
このセンターの名前である「オニヅカ」とは、ハワイ島コナ出身の日系二世エリソン・オニヅカ氏です。NASAで日系アメリカ人で初めて宇宙飛行士であり、コーヒー農家の長男として生まれました。
1986年のスペース・シャトル、チャレンジャーにオニヅカ氏は宇宙飛行士として乗り込みましたが、発射直後、空中爆発が起き、帰らぬ人となってしまいました。
チャレンジャー号の爆発事故は記憶に残る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オニヅカ氏の偉業をたたえるため、このビジター・センターは「オニヅカ・インフォメーション・ステーション」と命名されました。
ビジター・センターの裏にはすぐに高山植物を見られる場所があります。絶滅危惧種に指定されている銀剣草(シルバー・ソード)が見られるそうですが、このときは真夜中のためわかりませんでした。
そして、あったかいココアをいただきながら天体観測。
暗闇に輝く満天の星空。
ガイドさんが撮影した流れ星。きれーに撮れてます、すごいカメラだ。
ガイドさんは、コンピューター制御の大型天体望遠鏡を設置し、星座、惑星など、天体について実物を見ながら説明をしてくれます。見ながらだと理解が深まる。ガイドさんは天体の勉強をしているのね。
流星が、たくさん見えます。首が疲れるほど。
満月に近い日は月の明かりで星が見えにくくなりますが、また、満月の観測は情緒があっていいそうですよ。
オニヅカ・インフォメーション・センター(マウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーション)
太平洋で一番高い場所マウナケア山頂からのサンライズ
マウナケア山頂は平地に比べて、かなり酸素量が減るため、息切れや頭痛、気圧の低下は、高山病になることもあります。なので、頂上に行ったら大はしゃぎとか、走ったり、大笑いしないようにとの注意が。
私、過去にスイスのユングフラウヨッホで高山病で頭痛や吐き気と具合が悪くなった経験があるので、実は今回もドキドキ。
日本から水素水のペットボトルを持参してしまいました。
水素水をすこ~しずつ飲みなが登れば大丈夫だろうと。車内ですこ~しずつ飲んで頂上に到着。
今回は体調はなんともなくて良かった~。
持ってきた水素水はほとんど飲まなかったのですが、お守りでした。
空の色が変化しはじめます。透明感が高い紫色。
太陽を見つめると目がやられてしまうほど。ご来光に思わず手を合わせて心を静かにしてパワーを浴びます。
手のひらの上のご来光
なんともいえない感動がありました。
来て良かったぁ。
すばる望遠鏡
ハワイ島のマウナケア山頂には、自然科学研究機構国立天文台ハワイ観測所が運用する、口径 8.2 mの光学赤外線望遠鏡「すばる望遠鏡」があります。日本を含め、10カ国以上の国々が研究協力を進めています。
マウナケア山頂は、快晴の日が多く、しかも大気が薄く乾燥し、赤道に近い、という観測をする上で屈指の好条件を持った場所です。なので、このように特徴ある観測装置が集まっています。
湿度の高いところでは赤外線では大気の透過率が低いため、望遠鏡の性能を引き出すことができない。多湿の日本は観測地としては、むいていないということになります。
そこで日本の国立天文台が初めて海外のハワイのマウナケア山頂に設置した大学研究利用共同施設なのです。
1999年1月にファーストライト(試験観測開始)。建設総額は400億円。システム設計・建設のほとんどは三菱電機が請け負い、望遠鏡のレンズはNIKON製。主鏡に直径8.2m、有効直径(実際に使われる部分の直径)8.2mという当時世界最大の一枚鏡をもつ反射望遠鏡でした。
標高約4000mの頂上にある天文台が地上から肉眼で見えます。
ご来光の後
日が昇り、すっかり明るくなりました。山頂は植物が育たない地です。
ご来光の帰りは、車の中でぐっすり。ここで寝ておくこと。ホテルに戻ってから眠たくて寝てしまうと、さぁ大変、1日寝過ごしちゃうかもしれないのでご注意を。
ガイドさん曰く、高山病にならないようにって、水素水や飴や色々準備をし過ぎちゃう人に限って、しっかりと高山病になるらしく「高山病はほとんど気の持ちよう」とのことです。ツアー会社さんも酸素補給缶用意してました。
友達が下山時にちょっと頭痛がおき、ホテルに戻ってからすぐに湯船につかったら復活!血の循環が良くなったからかもしれません。
太公望(たいこうぼう)
今回のツアー会社「太公望」は、ハワイ島ツアーの老舗です。