え?ハワイにお城がある!と思ったら「教会」でした。
アラモアナセンターから徒歩13分の距離です。
どこからどう見てもお城。ハワイに何故お城のような教会があるのでしょうか?
全米最大の日系教会なのです。
マキキ教会とは

ハワイへ移民してきた高知県出身の日本人「奥村多喜衛(おくむらたきえ)」牧師によって、1904年に建てられたプロテスタント教会です。
故郷の高知城天守を模し、全米最大の日系教会。
奥村多喜衛牧師は高知県の武士の家系の長男として生まれ、同志社大学神学校卒業、キリスト教を邦人に伝道しました。

当時、クレーン車などはなくすべてが人力によって造られています。

130以上の全てが異なる花が描かれています。神が創造した多様性を現しているそうです。

天井画は日本のお寺そのもの。。
まるで日本のお寺のようです。
ここで時代劇の撮影ができるのでは?というくらい立派な門。

奥村多喜衛さん
奥村多喜衛 牧師は「ハワイに高知城をたてた男」「侍牧師」と言われてます。

ハワイに来た当時は、日本からの移民たちの酒、博打、売春と荒んだ生活に愕然としました。
当時は3年契約でハワイに働きに来る若い独身男性ばかりで、「旅の恥はかきすて」と堕落する若者が多かったそうです。
奥村牧師はそんな彼らをささえようとします。
「日本人は裸で風呂に行く」「庭で魚を焼く」と日本人の悪い評判ばかり。
奥村牧師は「ここは日本じゃない、アメリカだ、アメリカの価値観がある」「郷に入ては郷に従へ」と握手やフォークとナイフを使っての食事のマナーなどを教えます。
それは、ハワイに残る日本人のため、アメリカ社会に溶け込めるよう50年後を見据えてのことでした。
日系の子供たちには、いかにもアメリカらしい「野球」を積極的にさせました。
複雑化する日米関係の中でハワイの日系移民社会を支え続け、ハワイの日系人社会の構築に多大な貢献をしました。
太平洋戦争で多くの日系移民が迫害を受けましたが、それでもマキキ教会は弾圧に負けませんでした。
それは、奥村牧師は明確なビションをもってハワイに城を築いたからです。
自分たちのルーツを知ること。
つまり、自分自身を知ること。
そのゆるぎない価値観を共有することで相手を尊重し、人と人とがつながり愛情の交換ができる。
奥村牧師は85才で生涯を閉じました。
同志社には布哇寮がありハワイ交流があります。
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