シダの洞窟と聞いてどんなところを想像しますか?カウアイ島の観光スポットとしてメジャー。しかもこの洞窟で結婚式をあげた芸能人が何組もいるという不思議な洞窟です。
エルヴィスプレスリー主演の映画「ブルー・ハワイ」のロケ地にもなりました。
シダで囲まれた火山溶岩の洞窟は、かつてはハワイ王族だけが立ち入ることが許された神聖な場所です。陸路では行くことができず、洞窟までワイルア川を上ることになります。川沿いの土地も、王族だけが住むことができる神聖な土地でした。
つまりパワースポット!
シダの洞窟への行き方
シダの洞窟に行くには、ワイルア川を船で上り、そこから徒歩で約5~10分。
車や徒歩での陸路は無いので船でしか行くことができません。
ワイルア川は、ハワイの中で「唯一の航行可能な川」。地球で最も雨が降るワイアレアレ山からの豊富な水源から流れる川なのです。
ツアー会社「スミス・カウアイ」が運営する遊覧船に乗船して、所要時間は約1時間20分のワイルア川の旅となります。
スミス・カウアイまでは、リフエ空港から車で約15分。駐車場も十分にあります。
:3-5971 Kuhio Hwy, Kapaʻa, HI 96746
:808-821-6895
:遊覧船ツアー時刻表 9:30/11:00/14:00/15:30
:大人:25ドル 子ども(2~12歳):12.5ドル
:Smith’s Kauai
チケット購入と予約方法
遊覧船のチケット購入がシダの洞窟ツアー参加になります。遊覧船は100名ほどが乗船でき、遊覧船の中ではハワイアンミュージックの演奏やフラのライブが。
遊覧船のチケットは日本からネットで予約購入できますし、現地に行ってチケットオフィスで購入もできます。料金は予約でも現地で購入でも同じでした。
日本からネット予約するなら
シダの洞窟観光遊覧船
(※特定のホテルのみ送迎が可能です)
私たちは日本からネットで予約しておいたのですが、その日のスケジュールから船の出発時刻に間に合わない可能性が出てきたので、チケットは一旦キャンセルして、現地に行って直接購入することにしました。
このあたりで乗船の時間まで待ちます。
ショップもありますが、営業しているのかしていないのか・・・。
遊覧船がたくさん!これに乗って出発します。
それにしてもすごい数!これが船?というような平ったく独特な形をしてますね。
この遊覧船は独創的な後部エンジンシステムを発明して搭載したそうです。なので屋外ボートは広々としており、揺れをほとんど感じず安定して川を航走します。
船の中の様子
船内は広い。ぞくぞくと船に乗り込みます。日本人観光客は数名しかいません。
遊覧船の中はハワイアン・ミュージック、フラとエンターテイメント付き。
船は揺れずにゆっくりすすむので船酔いの心配はまずないでしょう。雨が降って川の水が濁っており、アマゾン川みたい。
カモキラヴィレッジという昔のネイティブハワイアンの生活を再現したアミューズメントパークが見えます。
ハワイアンミュージックの演奏がはじまりました。雰囲気が盛り上がります。
観光客はこんな感じにスマホで撮影。
フラがはじまりました。この後、観光客も全員で簡単なフラを一緒に踊ります。
シダの洞窟に到着
シダの洞窟のある船着き場に到着。ここからシダの洞窟までは歩きますが、5分程度なのでお子さんでも安心して歩けます。
足元は舗装された道ですが、まるでジャングル!雨が降った後は足元が滑りやすいのでご注意を。
緑あふれる木々と、ところどころに生育しているカラフルでエキゾチックな熱帯植物は、熱帯雨林の雰囲気。
ジャングルを抜けると視界が開け、シダの洞窟に到着です。
洞窟があります。
垂れ下がっているのがシダ。「シダの洞窟」という名前は、洞窟に垂れ下がっているボストンソードシダに由来しています。
以前は洞窟の中まで入れたそうですが、現在は立入禁止で指定された洞窟の入り口である展望台からのみ観ることができます。
2006年ハリケーンに襲われ洞窟の天井から落石がありました。それまでは洞窟の中まで入れたそうですが、落石後は洞窟は回復が困難になり、安全上の理由から閉鎖となりました。
それにも関わらずカウアイ島で人気のある観光スポットです。
洞窟の正面にはこのような小さなステージがあり、遊覧船のクルーたちがハワイアンウエディングソングを演奏してくれます。ここでは今でも結婚式をあげることができます。
洞窟の正面で写真を撮る順番待ちが。ここで見学に要する時間は20~30分程度。
遊覧船のクルーの方。
ジャングルのような森を抜けてトコトコと船まで戻ります。
雨上がりの植物は、つやつやと色鮮やかになります。
花も葉っぱも大きい。
バナナの樹です。ピンクの部分が花、青い実ができはじめてます。
黄色い竹、イエローバンブー。
船着き場まで戻ってきました。これからワイルア川を下って帰ります。
帰りの船の中では、日本人ガイドさんが乗船している時は日本語でカウアイ島の歴史や文化について観光ガイドをしてくれます。
川の両岸に群衆となって咲いているハイビスカスのような黄色の花は「ハウ」といいます。
ハウの花の不思議なところは、花の色が時間とともに変化すること!
花は朝咲き始め、そのときはクリーム色ですが、昼は黄色、そして夕方はオレンジから濃い赤へと変化し、1日で花は落ちます。ところどころ色が違う花があるのがわかりますか?変化しはじめているのです。
ハウの樹木の内側の繊維層からはロープが作られ、蕾や茎、幹などから採れる粘り気のある樹液は薬用とされ、古代ハワイの生活になくてはならない存在でした。
シダの洞窟観光は、シダの洞窟だけでなく、船の中のエンターテイメントや川岸の風景も楽しめる船旅です。
ワイルア川と遊覧船を眺められる絶景ポイント
「オパエカア滝」から道路をはさんで反対側「ポリアフ・ヘイアウ」から、ワイルア川の遊覧船を眺めることができます。
平ったい遊覧船ですね。
ジオラマ風にエフェクトをつけて撮影してみました。
ジオラマジャングル。
遊覧船がおもちゃ、おもちゃー!
ワイルア川周辺には滝やヘイアウなど、パワースポットがいくつもあり、隣接しています。レンタカーがあれば便利にまわれますので、王族の神聖な地をまわってみるのはいかがでしょうか。