参加したオプショナルツアーの途中で「溶岩台地」というのがあり、字のごとく溶岩の台地を通過するんだろうと漠然と参加しましたが、これがすごい!
大自然の想像以上の迫力を感じ、ここは地球なのかと思うほど。
他では体験できない、ハワイ島に来たからには、是非体験してほしいスポットをご紹介します。
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チェーン・オブ・クレーターズ・ロード
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードは標高1200mのクレーター・リム・ドライブから南の海岸線まで伸びている約30km、車で約30分の溶岩原ロードです。
一般道路ではなく、ハワイ火山国立公園にある観光用の道路です。なので、キラウエア火山国立公園に入園しなければなりません。
溶岩の上に道路を引いたという感じに、両サイドは溶岩石。溶岩台地以外に何もない、広大な溶岩の台地を海岸線に向かってひたすら走るだけでも、ハワイ島のスケールを感じていました。広いな~ハワイ島。
ポツポツ雨が降り出したと思ったら、すぐに雨があがり、ひぇーーーーーと驚くほど大きな大きな大きなダブルレインボウ。周りに障害物がないこともあり、今までみた虹の中で一番大きな虹です。
車、緊急停止!カメラを持って出る。
完全に遠近感が狂います。虹がすぐそこで手が届きそうで本当は虹はどこにあるのだろう。
溶岩台地
海岸線が見えてきたところで車から降りて歩きます。この位置が水平線も見え、一番見晴らしがいい。
見渡す限り溶岩。眼下の太平洋まで流れ込んでいるこの景色には、圧倒されます。
溶岩のゴツゴツ、不安定なゴロゴロの岩場を歩くので、ビーチサンダルだと怪我しちゃいます。スニーカーなど足首が固定されるものがベスト。転んだら100%怪我します!
溶岩流のドロドロが冷えて固まったことがよくわかりますね、ここで転んだら擦り傷なしでは立ち上がれないから慎重に歩きましょう。
足元の岩、この上を歩いてます。岩がドレープの布みたいにたるんだ模様に。この溶岩の下には、何万もの遺跡が眠っているとされているのです。
振り向くと、マウナケアが見える。またこれがハワイ島のビッグスケール!
溶岩が海岸線まで流れた様子がうかがえます。海から強風が吹き上がり、ハワイ島の大自然が生み出すダイナミックさだな。
この道路は海岸線まで続いてますが、ここでUターンします。
植物の生命力
溶岩の間から植物があちこちに。溶岩流が固まった後は、年月とともに溶岩の下に水が流れだすそうです。
「オヘロ」
ハワイの固有種のブルーベリーの仲間。ペレに捧げられる神聖なもの。
「クプクプ」
溶岩が流れ固まった後、「オヒア」や「オヘロ」とともに最初に着床する固有植物の1つ。クプはハワイ語で「芽」を意味します。ハワイ語正しい!
「オヒアレフア」
溶岩流のモノトーンの世界に、オヒアレフアの真っ赤な花と葉っぱのグリーンが映える。火の女神ペレの化身とも言われ、他にもいくつか神話が。
オヘロ、クプクプ、オヒアレフアは、生命力が強く適応性に優れるため、溶岩流に埋め尽くされた台地に、最初に芽をふきはじめる植物で、自然の大きな循環や生命力を感じますね。
オヒアレフアのつぼみ。白くてポワポワと毛深い。
オヒアレフアの花。
珍しい形の溶岩石
「ペレの涙」
大きさは2cmくらい。溶岩が飛び散っているときに、空気中で冷え固まったのでこのような涙型の溶岩に。つるつるでツヤツヤしてます。
「ペレの髪の毛」
溶岩が吹き飛ばされる際に、中のガラス質が空気中で細い針状に固まったもの。長さは3~5cmくらい。美容院で髪の毛を切った後の床みたい。
「スポンジのような泡状の溶岩」
火山ガスが成分中に大量に含まれていて、それが揮発したためにスポンジ状に。よーく見るとグロいですぅ。スポンジっぽいのですが、弾力性はなく、ぎゅっと摘むとグシャッと砕けてしまいます。
オアフ島でこれらの溶岩が見られるのはここ
溶岩台地の上に座ってお弁当を食べました。気のせいか溶岩の上ってあったかい。風はちょっと強かったけど水平線を見ながら溶岩の上で気持ちが良いお弁当タイムでした。エネルギーチャージした気がする。
ツアー会社さんの車のナンバープレートは「KAZAN」。ナンバーは数字だけではなくアルファベットも選べるのがおもしろいですね。駐車場でも「車どこだ?」と迷子にならないので便利です。
溶岩台地という地球の中からあふれだしたエネルギーの上を歩き、この環境で循環する植物など、ハワイ島でないと体験できないことばかりでした。