ハワイでは、見たことがない珍しい植物をみかけることがあります。
このシルバーソード(銀剣草)もその1つ。
植物というよりも、なんだこれは?という感じ。
シルバーソード(銀剣草)
地球上には、いろんな形をした植物があるものだと驚いてしまいます。
「銀の剣」とはよく表現したものです。
シルバーソードの生息地
・ハワイ島マウナケア山頂付近(標高約4,000m)
・マウイ島ハレアカラ山頂付近(標高約3,000m)
・ヒマラヤ
・ハワイ島マウナケア山頂付近(標高約4,000m)
・マウイ島ハレアカラ山頂付近(標高約3,000m)
・ヒマラヤ
地球で上記の3か所でしか見られない貴重な高山植物(キク科)で、銀色の鋭い葉先が剣に似ていることから「銀剣草」と呼ばれています。
成長すると茎の高さは、なんと2m以上にもなります。
上の写真で、左上の車と大きさを比較すると、どれだけ大きな植物なのかわかりますね。まるで、ウルトラマンの怪獣「ウー」のよう。
シルバーソードが白髪や銀の剣のようにみえるのは、その剣状の葉に無数に生えている繊毛のためです。
この繊毛が、高い標高の強い太陽光線や、強風による乾燥などの厳しい自然環境から身を守ってくれるのです。
また、葉はアロエのようなジェル状の水分を含んでいて、たとえ数ヶ月雨が降らなくても枯れずに生きることができます。
シルバーソードの花は?
シルバーソードの寿命は、5~50年以上と言われ、花は20~30年に一度だけ咲き、ハワイ固有の蜂である Hylaeus (Nesoprosopis) volcanica などの昆虫類が、花粉の運び役(送粉者)として大事な働きをします。
一生に一度しか花が咲かないのですから、受粉は大事。
20~30年に一度咲く、花を見られたら超超超ラッキー!
花が咲き終わると、種を残して枯れてゆき、一生を終えます。
シルバーソードは絶滅危惧種です。
絶滅危惧種に指定されたものに、手を触れると法律で罰せられますのでご注意を。