オアフ島に「幸福の石」と呼ばれる石がある。しかもゴルフ場の中に。
なぜゴルフ場にあるのかわかりませんが、王族が住んでいた土地にホテルが乱立するハワイですから、どこに何があっても不思議ではありません。
ハワイにはマナ(パワー)を持つといわれる石が各所にあります。ワイキキビーチ交番脇にある4つの石、マカプウ岬のペレの椅子、クカニロコ・バースストーンなど、石は特別なものです。
場所
幸運の石

パールハーバーを見下ろす高台の丘陵コース、本田開発興業創設のパールカントリークラブです。芝生の中からティーリーフが太陽をいっぱい浴びて育っているのがハワイっぽいです。

ここに幸福の石があります。椅子の形をしており、大人3人が並んで座れるくらいの大きさ。拝むと幸せが訪れるといわれてます。

「GOOD LUCK ROCK~幸福の石」という案内板があります。
内容は・・・
カメハメハ大王が座ったと伝えられるこの椅子は、当ゴルフコース、3番ホールの池のほとりから発見されました。長い長い年月をかけて山の上から少しずつ落ちてきて、池のくぼみで静止したものと考えられます。
形状が椅子のように見えることから、その昔、大王が散歩中にこの石に腰をおろし山の上から眺望を楽しんでいたのではないかと伝えられています。
石質は火山岩、約200万年前にできた玄武岩で重さは6トンであると、ハワイ大学の地質学者により鑑定されています。
ハワイアンの祈祷師によると「この石は男の石で、この場所に出してもらって、大変よろこんでいる。そして、右に見える大きなレグミノセイの木が女であることから、恋に落ち、結婚をした。」と言われ、また「この二人に傷をつけたり、落書きをしたり、動かしてはならない。」とも言われています。
パール・カントリー・クラブでは、この石を「幸福の石」と名付け、皆様のご幸福を祈るとともに、この場所へ永久保存することにいたしました。

レグミノセイの木は大きいです。「レグミノセイ」という意味がググってもわからないのですが。

こうしていつも一緒にいるのです。手前の小さな石がまるで二人の子供のよう。

幸福の石は、現在の場所に移されるまでに、紆余曲折があったそうです。
3番ホールで発見されたとき、ちゃんとした場所に移そうとクレーンで吊って運ぼうとしたら、切れないはずのワイヤーが切れてしまった。お祓いをしてまた移動しようとしたら、2番ホールを横切ったところで倒れ、ホールの真ん中に1週間も横たわったまま。
もう一度、お祓いしてもらって、無事現在のゲート付近に移動完了。
お祓いをした祈祷師は、現場を見たこともないのに、石を置いた場所の近くに木があること、石はその木と新しい恋に落ちたことがわかっていたそうです。
このように伝説になった幸運の石。毎日、観光客が訪れて拝んでいきます。
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