スマートフォンで地図を見ながらレストランやお店を探し、キョロキョロ歩いている歩きスマホの旅行者をワイキキでよくみかけます。
これは、ワイキキに限ったことではありませんが、日本と同じ感覚でついついやりがちな行為。
ホノルル市では、交差点ではねられる事故が多発していることから「歩きスマホ」による事故を減らそうと、アメリカの主要として初めて条例「歩きスマホ禁止法」となり2017年10月25日に施行されました。
事故は高齢者を中心に多く、この法令を最初に提案したのは地元の高校生なのです。
「歩きスマホ禁止法」で何が禁止されるのか?
スマートフォンなど電子機器を見ながら道路を横断することが禁止されます。
小さな画面から目を離すことができない「見ながら」がダメで、耳で聞きながらはOK。つまり、通話はOKということになります。
ただし、例外として事故や災害など緊急事態で911など緊急電話でスマートフォンの画面を見るときはゆるされています。
横断歩道ではなく、歩道を歩いているときにスマートフォンを見ることはOKです。
しかし、歩行中のスマートフォンは危険です。意識がスマートフォンに向いているので、ひったくりや、邪魔だとばかりにタックルされることもあります。
スマートフォンを見るときは、道の端によけて背中が壁になるように立ち止まって見ることをおすすめします。
罰金はいくら
横断中の歩きスマホを警察官に見つかった場合、罰金がかせられます。
罰金は、初めての時は15ドル~35ドル、1年以内に再度違反した場合は2回目は35~75ドル、3回目は75~99ドル、繰り返すと金額が高くなり、最大99ドルの罰金がかせられます。
スマホ・ゾンビ
欧米では歩きスマホを「スマホ・ゾンビ」と呼び社会問題にもなっています。
車にぶつかったりひかれるだけではなく、柱にぶつかったり、工事中の穴に落ちたりと、スマートフォンの画面に意識をとられ思わぬケガをしてしまうケースも多いのです。
ホノルルでは「歩きスマホ」が原因による事故が、高齢者を中心に多く、意識や警告レベルではなく、法律が必要になったとのことです。
この法律を最初に提案したのは地元の高校生というから驚きです。歩行者の安全性についての調査を行い提案をしたとのこと。
「スマホ = 若者」と思いがちですが、今回は高齢者がスマホを使うことによって起きる事故を、若者である高校生が調査し提案したという、先入観とは真逆の発端でした。
人の行動にまで入りこむようで「歩きスマホまで取り締まらなくても」と思うかもしれませんが、アメリカだけではなく世界的にも問題になっています。
例えば、ロンドンではぶつかってもケガをしないよう街灯の柱にクッションを付ける試作をしています。これほど深刻なのです。
まとめ
所変われば文化も違う。ハワイでは日本と違う習慣やマナーもありますのでこちらを参照してくださいね。
旅行前に知っておきたいこと「注意事項とマナー」
ハワイに到着して間もない頃は緊張感がありますが、時間がたつにつれ、ついついハワイの注意事項を忘れてしまうこともあります。
横断歩道で信号が変わるのを待っていて、緊張がすでにゆるんでいたときのこと、信号が変わったからサッサと横断歩道を渡ったら、誰も一緒に渡らない!?このとき、歩行者信号はまだ赤でした。この信号が変わるタイミングが日本と違い、いつもの感覚で渡ってしまったのが間違い!
すでに横断歩道の真ん中まで来てしまったのでこのまま走って渡りきってしまいましたが、周りの冷たい目はあるし、警察官に見つからなかったかとキョロキョロしてしまいました。
ハワイでは「ジェイウォーク(jaywalk)」といって信号無視や横断歩道ではない場所で道路を渡ることは禁止され見つかると罰金です。
ちょっと緊張感が抜けると、こういう思わぬアクシデントが起きてしまいます。そして、また気を入れ直します。
今回のホノルルの条例は、実際に大きな効果を見せるのかどうか、全米の注目が集まっています。
便利さを追求するあまり、私たちの良識がかけている時もあります。
本当は法律など作らなくても常識でわかってほしいものですが、安全のためにはとてもいい法案だと思います。
罰金よりも何よりも、旅行中に事故にあわないように「歩きスマホ」には注意して安全な旅をお楽しみくださいね。